ビジネス初心者が悩みがちな「価格の決め方」について分かりやすく解説

ビジネスで迷わないための「価格の決め方」基本2選

ビジネスや副業を始めた人が、必ずと言っていいほど悩むテーマがあります。それが

「いくらで売るか」

という問題です。
商品やサービスの内容には自信があっても、価格をどう設定すればよいのか分からず、手が止まってしまう人は少なくありません。

「副業で安定して収入を得たい」
「将来的に本業以上の収入を目指したい」

このように考えている人にとって、価格設定は避けて通れない重要な要素です。
価格は、売上や利益だけでなく、事業の継続性や成長にも大きな影響を与えます。
そこで本記事では、初心者でも実践しやすい「価格の決め方の基本」を2つ紹介し、その考え方を丁寧に解説していきます。

価格の決め方は大きく分けて2つ

価格の決め方は大きく分けて2つ

価格設定の方法は細かく見ればいくつもありますが、基本となる考え方は次の2つに集約されます。

  1. 原価に利益を上乗せする方法
  2. 市場で評価されている人気商品の価格を基準にする方法

この2つを理解しておくだけでも、値付けに対する不安は大きく減るはずです。

原価に利益を上乗せする考え方

まず最初に紹介するのが、「原価+利益」で価格を決める方法です。
これは非常にシンプルで、かつ商売の基本となる考え方です。

たとえば、手作りの商品を制作して販売しているケースを想像してみてください。
材料費がかかり、制作には時間と労力が必要です。にもかかわらず、材料費よりも安い価格で販売してしまえば、それは明らかな赤字になります。

このような状態を「原価割れ」と言いますが、原価割れでの販売は、事業としては成立しません。
一時的に売れることはあっても、長く続けることは不可能です。

また、材料費と同じ価格で販売する場合も注意が必要です。
一見すると赤字ではないように見えますが、そこには自分の作業時間や労力に対する対価が含まれていません。
つまり、最低限の報酬すら得られていない状態なのです。

このような価格設定を続けてしまうと、

・事業として継続できない
・改善や成長の余地がなくなる
・将来への投資ができなくなる

といった問題が必ず発生します。

だからこそ、商売として成立させるためには、

  1. 原価を正確に把握する
  2. 自分が得たい利益を明確にする
  3. それらを合計した価格を設定する

という手順が必要になります。

ただし、ここで多くの人が次の壁にぶつかります。
「欲しい利益がいくらなのか分からない」という問題です。

経験豊富な人であれば、感覚的に適正な利益を設定できますが、初心者にとっては簡単ではありません。
そのような場合に有効なのが、次に紹介する2つ目の方法です。

人気商品の価格を基準にする方法

2つ目は、市場で支持されている「人気商品」と同じ価格帯を参考にする方法です。
これは非常に実践的で、多くの人にとって取り入れやすい考え方です。

市場で長く売れ続けている商品や、多くの人に選ばれているサービスには、共通点があります。
それは「価格と価値のバランスが取れている」という点です。

現在の価格に落ち着くまでには、

・高すぎて売れなかった時期
・安すぎて利益が出なかった時期

こうした試行錯誤が必ず存在しています。
つまり、今の価格は「市場がもっとも受け入れやすい水準」である可能性が高いのです。

ここで重要なのは、「人気があるかどうか」を基準にすることです。
あまり売れていない商品や、目立たないサービスの価格を真似しても、参考にはなりません。

また、大規模な企業の商品をそのまま基準にするのも適切ではありません。
事業規模やコスト構造が大きく異なるため、小規模で事業を行う人は、同じ立場の事業者が提供している人気商品を参考にすることが大切です。

価格を決める際の基本方針としては、

・人気商品の価格を基準にする
・そこから大きく外れた価格設定はしない
・価格を上下させる場合は、明確な理由を持つ

この考え方を守ることで、無理のない値付けが可能になります。

フロントエンド商品とバックエンド商品の考え方

フロントエンド商品とバックエンド商品の考え方

価格設定において必ず理解しておきたい重要な概念があります。
それが「フロントエンド商品」「バックエンド商品」です。

フロントエンド商品とは、新規のお客さんに知ってもらうための商品やサービスのことです。
バックエンド商品は、利益をしっかり確保するための商品やサービスを指します。

注意しなければならないのは

「よく売れている商品=利益が出ている商品」とは限らないという点です。
多くの場合、集客のために安く提供されている商品は、利益を目的としたものではありません。

そのため、価格を参考にする際には、その商品がどちらの役割を担っているのかを見極める必要があります。

特に重要なのは、「フロントエンド商品を高く設定しないこと」です。
初心者ほど、自信のある商品にしっかり利益を乗せたくなりますが、入口となる商品が高いと、新規顧客は集まりません。

フロントエンド商品は、

・原価レベル
・場合によっては赤字

で提供しても問題ありません。
その後に用意されたバックエンド商品で、全体として利益を確保する設計ができていれば、事業としては成立します。

小規模事業者に求められる価格戦略

小規模事業者に求められる価格戦略

小規模で事業を行う人にとって重要なのは、「少ない数でもしっかり利益を出す」ことです。
薄利多売ではなく、価値を理解してくれる人に向けて、適正な価格で提供することが求められます。

そのためには、

・集客用の商品は思い切って安く
・利益を出す商品は自信を持って高く

このメリハリが非常に重要です。

まとめ:価格設定で迷ったら原則に立ち返る

今回紹介した価格決定の基本は、次の2つです。

  1. 原価に利益を上乗せする
  2. 人気商品の価格を基準にする

原価割れや、労力を無視した価格設定は避けましょう。
また、自分なりの価格を決められない場合は、市場ですでに評価されている価格を参考にするのが最も安全です。

そして忘れてはいけないのが、

・フロントエンド商品とバックエンド商品を分けて考えること
・フロントエンド商品を高くしないこと
・バックエンド商品は勇気を持って高価格を目指すこと

この原則を守るだけでも、ビジネスは格段に安定します。

最後に一つだけお伝えします。
初心者のうちは、独自の価格戦略を試す必要はありません。
すでに成果を出している人のやり方を参考にし、基本に忠実に進めることが、最短ルートになります。

価格設定に迷ったときは、ぜひ今回の内容を思い出してください。