保険を正しく見直そう

お金を貯める―

支出を減らし、貯金を増やすために最初に見直すべきもの

支出を減らし、貯金を増やすために最初に見直すべきもの

お金を貯めようと思ったとき、多くの人は通信費や日々の買い物、サブスクの見直しから始めます。確かにそれらも大切ですが、実はそれ以上にインパクトが大きい支出があります。
それが「保険」です。

保険を正しく見直すことができれば、生涯で数百万円、場合によっては数千万円もの支出を減らすことが可能になります。
支出削減の中でも、まさに“最大のボス”とも言える存在です。

多くの家庭が気づかない「保険料」という重い固定費

一般的な家庭では、生命保険をはじめとした保険料に、年間でかなりの金額を支払っています。
これを長期間払い続けると、総額は想像以上のものになります。

通信費やサブスクの見直しで月に数千円〜1万円節約できただけでも大きな成果ですが、保険はそれとは桁が違います。
それにもかかわらず、「保険は大切なもの」「見直す余地はあまりない」と考えてしまい、深く考えずに加入し続けている人がほとんどです。

しかし、保険を見直さずして、家計改善や経済的な自由はありません。

保険の役割を正しく理解しよう

まず大切なのは、「保険とは何のためのものか」を正しく理解することです。

最悪な保険の入り方

・なんとなく不安
・病気になったら怖い
・もしものことがあったら心配

このように感情だけで判断し、必要以上の保険に入ってしまうことです。

最良の保険の入り方

理性で考え、次の条件を満たすリスクにだけ備えることです。

  1. 起こる確率はとても低い
  2. しかし、実際に起きた場合の損失は非常に大きい

この2つを同時に満たすリスクに対してのみ、保険は本来の力を発揮します。

「確率」と「損失額」で考える

たとえば、ある家庭の収入を支えている人が亡くなるケースを考えてみましょう。
発生確率は低くても、もし起きてしまえば残された家族の生活は一変します。
これは「低確率・大損失」の典型例です。

一方で、病気やケガによる医療費はどうでしょうか。
確かに出費は発生しますが、ある程度の貯蓄があれば生活が破綻するほどの損失にはなりません。
これは「低確率・小損失」に分類されます。

この場合、保険ではなく貯金で備えるのが合理的です。

保険で備えるべきリスク・備えなくていいリスク

保険で備えるべきリスク・備えなくていいリスク

リスクは次の4つに分けて考えられます。

  • 確率が低く、損失も小さいもの → 貯金で対応
  • 確率が高く、損失が小さいもの → 貯金で対応
  • 確率が低く、損失が大きいもの → 保険で対応
  • 確率が高く、損失が大きいもの → そもそも近づかない

特に最後の「確率が高く、損失が大きいもの」は、保険では対応できません。
危険な行動自体を避けることが最優先です。

保険の仕組みを知れば、入りすぎない理由がわかる

保険は、誰かが得をする魔法の制度ではありません。
多くの人が少しずつお金を出し合い、運悪くトラブルに遭った少数の人を支える「相互扶助」の仕組みです。

そのため、多くの人が同時に保険金を受け取るようなリスクは、そもそも保険として成立しません。
つまり、「ほぼ全員が使う保険」は存在しないのです。

本当に必要な民間保険はこの3つだけ

以上を踏まえると、必要な民間保険は次の3つに絞られます。

生命保険

自分が亡くなったときに、生活に困る家族がいる場合のみ必要です。
特に、収入を支えている人は検討必須です。

住まいに関する保険

持ち家であれば、住居を失うリスクは非常に大きいため、必要になります。

対人・対物の損害賠償保険

事故によって他人に大きな損害を与えてしまった場合、賠償額は莫大になります。
これは「低確率・大損失」の代表例です。

社会保険という強力な土台を忘れてはいけない

日本では、病気、ケガ、障害、死亡、失業、老後、介護、出産といった多くのリスクが、すでに社会保険でカバーされています。

この土台を理解せずに民間保険を重ねがけすると、必要以上にお金を払い続けることになります。

リスク対応の基本戦略

  1. まず社会保険を使う
  2. 足りない部分だけを民間保険で補う
  3. それ以外は貯金で対応する

これが最も合理的な考え方です。

不安ではなく、数字で判断しよう

保険は「得か損か」で選ぶものではありません。
また、不安な気持ちをそのまま保険料に変えてはいけません。

生活が破綻しないリスクに対して、高い保険料を払い続けるのは本末転倒です。
リスクは、保険だけでなく、貯金や生活習慣の改善、行動の選択によっても減らせます。

まとめ:保険を見直すことは、人生を守ること

まとめ:保険を見直すことは、人生を守ること

保険は必要なものですが、「入りすぎ」は確実に家計を圧迫します。
大切なのは、不安に振り回されず、確率と損失額を冷静に見極めることです。

正しく保険を見直すことができれば、
お金は自然と貯まり、将来への不安も小さくなっていきます。

まずは、自分が本当に守るべきリスクは何か。
そこから考え直してみましょう。