何に投資すればいいの?──初心者こそ「インデックスファンド」から始めよう
「投資を始めたいけど、結局なにに投資すればいいのかわからない」
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これは、投資初心者のほとんどが最初にぶつかる悩みです。
株式、債券、不動産、暗号資産……世の中にはさまざまな投資対象がありますが、結論から言うと、初心者にもっともおすすめなのはインデックスファンドへの投資です。
なぜそう言い切れるのかを、順を追って丁寧に解説していきます。
まずは「株式」に投資するという考え方
投資の基本は、株式・債券・不動産といった「基本資産」に投資することです。
この中でも、多くの人が最初に検討するのが株式でしょう。

しかし、ここで次の疑問が生まれます。
「具体的に、どの会社の株を買えばいいの?」
トヨタ?アップル?グーグル?
初心者が個別企業を選ぶのは、実はかなり難易度が高い行為です。
そこで登場するのが、**投資信託(ファンド)**です。
投資信託(ファンド)とは何か?
投資信託とは、たくさんの投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用のプロが代わりに投資・運用してくれる金融商品のことです。
簡単に言えば、
「プロにお任せする投資」 です。
たとえば、1社の株を買うのに100万円必要だったとします。
手元に100万円しかなければ、1社にしか投資できません。
しかし、1万人が1万円ずつ出し合えば1億円になります。
この大きな資金を使えば、数百社・数千社に分散投資が可能になります。
つまり投資信託とは、
少額のお金で、幅広い投資を可能にする仕組みなのです。
投資信託を「りんご農園」に例えてみよう
投資信託をイメージしづらい人は、こんな例を想像してみてください。
あなたは、りんごの木を育てて収穫したいと考えています。
しかし、どの苗木が良いのかはわかりません。
もし1本だけ買って、それが枯れてしまったら大損です。
そこで、みんなでお金を出し合い、
プロの農家さんに運営を任せるとしたらどうでしょうか。
・苗木を複数植えることでリスク分散
・収穫されたりんごを出資額に応じて分配
これが、投資信託の考え方です。
1人では難しいことも、みんなでやれば可能になる。
しかも、プロが管理してくれる。
これが投資信託の最大のメリットです。
投資信託が初心者におすすめな理由
投資信託が初心者向きと言われる理由は、主に次の4つです。
① プロが運用してくれる
個人では買いにくい海外株や幅広い資産にも、プロが代わりに投資してくれます。
② 透明性が高い
投資信託は毎日「基準価額」が公表され、資産価値や値動きが分かりやすい仕組みです。
③ 小額から始められる
多くの投資信託は1万円程度から購入可能。初心者でも無理なく始められます。
④ 分散投資でリスクを下げられる
たとえば1万円で「オール・カントリー」を買えば、世界中の約2,700社に投資できます。
これは個人ではまず不可能な分散効果です。
ただし、投資信託には注意点もある
便利な投資信託ですが、注意すべき点もあります。
・手数料がかかる
運用を任せる以上、手数料は発生します。
問題は、手数料が異常に高い投資信託が多いことです。
特に、銀行窓口や対面証券で勧められる商品には注意が必要です。
統計的に見ても、世の中の投資信託の約97〜98%は「ぼったくり水準」と言われています。
・元本保証ではない
投資信託は値動きする商品です。
元本保証や「必ず儲かる」といった商品は存在しません。
もしそんな言葉を聞いたら、詐欺を疑ってください。
では、どんな投資信託を選べばいいのか?
結論は明確です。
インデックスファンドを選びましょう。
インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、
日経平均、TOPIX、S&P500などの「指数」に連動することを目指す投資信託です。
指数とは、
「市場全体」や「特定の銘柄群」の平均的な値動きを示すもの。
たとえば、
・日経平均 → 日本の代表的な225社
・S&P500 → アメリカの代表的な500社
S&P500が5%上がれば、
それに連動するインデックスファンドも約5%上がる。
これがインデックス投資です。
なぜインデックスファンドが最強なのか?
ファンドには大きく2種類あります。
- インデックスファンド(指数に連動)
- アクティブファンド(指数に勝とうとする)
一見すると、アクティブファンドの方が魅力的に見えます。
しかし、世界中の研究で次のことが明らかになっています。
長期的に指数に勝ち続けられるアクティブファンドは10〜30%程度しか存在しない
つまり、プロですら市場平均に勝ち続けるのは難しい。
ならば最初から「平均」を取りに行く方が、合理的なのです。
今やインデックスファンドは、
資産運用の世界におけるスタンダードとなっています。
アセット・アロケーションが成績を決める

インデックス投資で最も重要なのは、
何をどれくらい持つか、つまり資産配分(アセット・アロケーション)です。
・株式中心 → ハイリスク・ハイリターン
・債券を増やす → ローリスク・ローリターン
株式は年によって-30%になることもあれば、+50%になることもあります。
だからこそ、自分がどれだけの下落に耐えられるかを考える必要があります。
不安なら、
「株式の割合を下げる」
「現金を多めに持つ」
それだけで十分に調整できます。
まとめ:初心者がやるべき投資はシンプル
投資初心者が考えるべきことは、実はとてもシンプルです。
・個別株で勝とうとしない
・高い手数料の商品を避ける
・良い指数に連動するインデックスファンドを選ぶ
・資産配分でリスクを調整する
オール・カントリーやS&P500は、
人類の成長そのものに投資する商品です。
遠回りに見えて、これが一番堅実で、再現性の高い方法。
まずはインデックスファンドから、安心して一歩を踏み出してみてください。