株価暴落時、積み立て投資を続けることで資産の回復が早くなる理由を解説

暴落の只中で、心が揺れるあなたへ

暴落の只中で、心が揺れるあなたへ

株価が急落する局面に直面すると、多くの人の心は大きく揺れ動きます。
証券口座を開くのが怖くなり、評価額の赤字を見てはため息をつく。将来への不安も巻き起こるかもしれません。
「投資を始めなければよかった」「ここでやめたほうがいいのではないか」
そんな思いが、静かな夜に何度も頭をよぎることでしょう。

特に、新しいNISA制度をきっかけに投資を始めたばかりの人にとって、
暴落はあまりにも冷酷で、理不尽に感じられるものです。
しかし、こうした不安の渦中にいる今だからこそ、
私たちは一度、時間を遡り、歴史の声に耳を澄ませてみる必要があります。

歴史が語る「積み立て投資」の真実

歴史が語る「積み立て投資」の真実

日本経済新聞でも報じられているように、
過去の金融危機を振り返ると、ある共通点が浮かび上がります。
それは、積み立て投資を続けた人ほど、資産の回復が早かった
という揺るぎない事実です。不思議と思うかもしれません。

株価そのものが回復するよりも先に、
積み立て投資を継続した人の資産は静かに息を吹き返していました。
これは希望的観測ではなく、歴史的なデータが示す紛れもない現実です。

世界恐慌が教えてくれる、時間の力

1929年に起きた世界恐慌。
ダウ平均株価が暴落前の水準に戻るまで、24年10か月という
気の遠くなるような年月が必要でした。

しかし、その間も淡々と積み立て投資を続けていた場合、
資産は約13年3か月で安定的にプラスへ転じています。
何もしなかった場合と比べ、実に11年以上も早い回復でした。

この違いを生んだのは、特別な才能でも、
神がかり的な予測でもありません。
ただ「やめなかった」という、静かな選択です。

安く買うことで、平均取得価格は下がる

なぜ積み立て投資はこのように回復を早めるのでしょうか。
その仕組みは驚くほどシンプルです。

100円で買った株が、暴落で70円になれば、
資産額は当然目減りします。
しかし、その70円のときにも買い続けることで、
平均取得価格は85円まで下がります。

すると、株価が85円に戻った時点で損失は消えます。
100円に戻る頃には、資産は自然と回復しています。
暴落は痛みであると同時に、回復への土台を築く大切な時間でもあるのです。

バブル崩壊とITバブルが示す共通点

1989年の日本のバブル崩壊では、その傷は大きく
日経平均株価が元の水準に戻るまで34年2か月を要しました。
それでも積み立て投資をひたむきに続けた場合、
資産は23年9か月で回復しています。

また、2000年代初頭のITバブル崩壊では、
全世界株価指数が高値を回復するまで5年4か月も要しました。
積み立てを続けていた人の資産は、
その1年前、4年3か月で回復していました。

いずれのケースも、明らかに「続けた人」が先に救われています。

株は恐ろしいものではない

株は恐ろしいものではない

株式投資はしばしば「ハイリスク」と言われます。
確かに短期で見れば、価格の変動は激しく、勉強もしなければなりません。同時に、
心をすり減らす局面もあるでしょう。つらい局面に慣れることは、とても困難です。

しかし、長い歴史を俯瞰すると、
株主が価値の成長を享受してきたのもまた事実です。
百年に一度と呼ばれた世界恐慌ですら、
積み立てを続けた資産は15年を待たずに回復し、
その後は2倍、3倍と育っていきました。

暴落の夜に、取るべき行動

暴落した直後こそ、積み立て投資の真価が問われます。
派手な判断は必要ありません。
ただ、これまでと同じように、
淡々と積み立てを続けるだけでいいのです。

安く買い、平均取得価格を下げる。
その愚直とも言える行動が、
未来の自分を静かに支えてくれます。

朝は、必ず訪れる

市場が荒れ、心が沈む夜にも、
積み立て投資は小さな灯をともしています。
今は見えなくても、その光は確かにそこにあります。

どうか深呼吸をひとつ。
冷静さを失わず、時間を味方につけてください。
歴史が証明してきたように、
朝は、必ず訪れるのです。