超初心者向けに学ぶゴールドの基礎知識と3つの活用方法

近年、じわじわと「ゴールド」に注目が集まっています。
世界情勢の不安定化や経済の先行きに対する不安を背景に、資産の逃避先としてゴールドが選ばれる場面が増えているためです。
ニュースや専門家の発言を見聞きして、「ゴールドの時代が来るのでは?」と気になっている方も少なくないでしょう。しかし、いざ調べようとすると専門用語が多く、何から理解すればよいのかわからないという声もよく聞きます。
そこで本記事では、ゴールドの基本的な特徴と、資産形成における3つの使い道について、超初心者の方でも理解できるよう丁寧に解説していきます。
ゴールドは、正しく理解すれば資産形成に役立つ一方、誤った使い方をするとリスクも大きい資産です。ぜひ最後まで読んで判断材料にしてください。
ゴールドとはどんな資産なのか

まずは、ゴールドがどのような特徴を持つ資産なのかを整理しましょう。
ゴールドには、主に次の5つの特徴があります。
特徴① 価値がゼロにならない実物資産
ゴールドは「実物資産」です。
実際に形があり、それ自体に価値があります。装飾品や工芸品、通貨の代替として、長い歴史の中で人類に利用されてきました。
一方、株式や債券は、発行体が破綻すれば価値がゼロになる可能性があります。
紙切れ同然になるリスクがあるのに対し、ゴールドは希少性があり、歴史的に価値が失われてきませんでした。
人類がこれまでに採掘したゴールドの量は限られており、今後も無限に増えるものではありません。この「希少性」こそが、ゴールドの価値を支える最大の理由です。
特徴② インフレに強い
ゴールドはインフレに強い資産とされています。
紙幣や通貨は、国の判断でいくらでも発行できます。その結果、通貨の価値が下がり、物価が上昇する現象がインフレです。
一方で、ゴールドは発行量に上限があります。
無限に増やすことができないため、通貨の価値が下がる局面では、相対的にゴールドの価値が保たれやすくなります。
長い時間軸で見ると、ゴールドは「お金の価値が薄まるリスク」への対抗手段として機能してきました。
特徴③ 利息や配当は生まれない
ゴールドは保有しているだけでは何も生み出しません。
預金の利息や、株式の配当金のような「インカム収入」はありません。
あくまで、価格の上昇によって利益を得る資産です。
そのため、長期的に資産を増やす力という点では、株式などと比べて見劣りする面もあります。
特徴④ 価格変動が大きい
ゴールドは「安全な資産」というイメージを持たれがちですが、実際には価格変動が非常に大きい資産です。
1年の間に大きく上昇することもあれば、大きく下落することもあります。
このように値動きが激しいことを、資産運用の世界では「ボラティリティが高い」と呼びます。
ゴールドは、株式と同程度のボラティリティを持つと考えておいたほうがよいでしょう。
特徴⑤ 有事に強い
戦争、紛争、経済危機、金融不安など、いわゆる「有事」の局面では、ゴールドの価値が上昇しやすい傾向があります。
世界が混乱すると、人々は信用リスクの低い資産を求めます。
その結果、歴史的にゴールドは「安全資産」として選ばれてきました。
ゴールドの3つの使い道

ここまでの特徴を踏まえたうえで、ゴールドをどのように活用できるのかを見ていきましょう。
ゴールドの使い道は、大きく分けて次の3つです。
① 投機としてのゴールド
1つ目は、短期売買による利益を狙う「投機」です。
価格変動の大きさを利用し、安く買って高く売ることで差益を得る方法です。
ただし、この方法には高度な知識と経験が必要です。
相場分析、資金管理、感情のコントロールなどができなければ、利益を出し続けることは困難です。
投機の世界は基本的にゼロサム、あるいは手数料を含めるとマイナスサムの世界です。
多くの人にとって、再現性のある方法とは言えません。
② 投資としてのゴールド
2つ目は、資産配分の一部としてゴールドを長期保有する方法です。
株式や債券などと組み合わせ、資産全体のリスクを下げる目的で使います。
一定割合をゴールドに配分し、価格変動によって割合が崩れたら調整する。
この方法は、資産全体の値動きをマイルドにする効果が期待できます。
ゴールド単体では成長力は弱いものの、組み合わせることでリスクを抑える役割を果たします。
③ 保険としてのゴールド
3つ目は、極端な事態に備える「保険」としての使い方です。
戦争、大災害、通貨の価値崩壊、金融システムの崩壊など、発生確率は低いものの、起きた場合の被害が甚大なリスクへの備えです。
この目的の場合、ゴールドは現物で保有します。
手元に実物がなければ、保険としての意味を持ちません。
世界中で価値が認められている、持ち運びができる、希少性がある。
こうした理由から、ゴールドは「究極の富の避難先」と考えられてきました。
まとめ:ゴールドとの正しい付き合い方
ゴールドには次の5つの特徴があります。
- 価値がゼロにならない
- インフレに強い
- 利息や配当は生まれない
- 価格変動が大きい
- 有事に強い
そして使い道は3つです。
- 投機
- 投資
- 保険
多くの人にとって、投機目的での利用はおすすめできません。
投資として使う場合は、資産の一部に抑えることが重要です。
保険として使うかどうかは、リスクの見積もりとコストを冷静に比較する必要があります。
ゴールドは万能な資産ではありませんが、正しく理解すれば心強い選択肢にもなります。
自分の目的とリスク許容度に照らし合わせながら、慎重に判断していきましょう。