上場企業の配当総額が約18兆円。4年連続で過去最高に!

配当金が過去最高を更新し続ける時代に、私たちはどこに立つべきか

配当金が過去最高を更新し続ける時代に、私たちはどこに立つべきか

2025年1月、日本経済新聞にて「企業配当、今期最高の18兆円」という記事が掲載されました。
それによると、日本の上場企業が支払う配当金の総額は約18兆3,000億円に達する見通しで、前期比では約11%の増加となる見込みです。これで4年連続の過去最高更新となります。

この数字だけを見ると、日本経済の一部では確実に「お金が増えている場所」が存在していることが分かります。一方で、私たちの身の回りに目を向けると、必ずしも明るい話題ばかりではありません。

悪いニュースが多く感じられる理由

ここ最近、日常的に目にするニュースを振り返ると、次のような話題が並びがちです。

  • 大きな減税は検討されていないという政府発言
  • 医療や社会保険制度における自己負担の増加
  • 実質賃金の低下が続いているという統計
  • 物価上昇による生活コストの増加

税金や社会保険料の負担は重く、手取りは増えにくい。
その一方で、生活費は確実に上がっていく。
こうした状況から、「将来が不安」「生活が苦しくなっている」と感じる人が増えるのは自然な流れでしょう。

しかし、同じ社会の中で真逆のニュースを現実として受け取っている人たちがいることも事実です。

ニュースの受け取り方は「立ち位置」で変わる

配当金の過去最高更新、賃上げの拡大、株価指数の最高値更新など、経済の中には明確に「好調な分野」が存在しています。

ではなぜ、ある人には悪いニュースばかりが目に入り、別の人には良いニュースが多く届くのでしょうか。

その違いを生む大きな要因が、**自分がどこに立っているか(ポジション)**です。

  • 給料が伸びにくい業界・職種にいるのか
  • 成長分野に資本や時間を置いているのか
  • お金が増えにくい仕組みの中にいるのか
  • お金が循環・拡大しやすい場所に関わっているのか

同じ社会にいても、立ち位置によって見える景色は大きく変わります。

日本企業の配当が増え続ける背景

日本企業の配当が増え続ける背景

では、なぜ日本の上場企業はここまで配当を増やしているのでしょうか。

報道では、主に次のような理由が挙げられています。

  • 東京証券取引所の市場改革により、株主還元を重視する企業が増えた
  • 世界情勢の不透明感から、大規模な設備投資やM&Aに慎重になっている
  • 余剰資金を内部留保として抱えるより、株主に還元する流れが強まっている

つまり、企業側の構造として、配当を増やしやすい環境が続いているということです。
短期的なブームではなく、一定の合理性を持った流れである点は重要なポイントです。

「お金の流れが良い場所」に身を置くという発想

こうした状況を踏まえると、一つの考え方が浮かび上がります。

それは、
自分の努力や時間、資本を「お金の流れが良い場所」に置くことです。

  • 伸びにくい収入構造から、伸びやすい構造へ
  • 増えにくい金融商品から、成長が期待できる商品へ
  • ただ消費されるだけの立場から、利益分配を受け取る立場へ

株式投資において「株主になる」という行為は、その象徴的な例と言えるでしょう。

仮に配当金が年率7%で増えていけば、単純計算で約10年で2倍になります。
配当収入がある程度積み上がると、税制や物価変動に対する耐性も高まります。

注意すべき点:リターンには必ずリスクが伴う

注意すべき点:リターンには必ずリスクが伴う

ただし、ここで忘れてはいけない点があります。
それは、リターンのあるところには必ずリスクが存在するということです。

株価や配当は、景気後退や金融危機によって大きく下落する可能性があります。
長期投資を続ける限り、そうした局面に遭遇することは避けられません。

重要なのは、

  • 自分のリスク許容度を把握すること
  • 一時的な下落で判断を誤らないこと
  • 長期的な構造を理解したうえで継続すること

右肩上がりの道に「揺れ」がないわけではありませんが、構造的に報われやすい場所にいるかどうかで、結果は大きく変わります。

お金との関係を変えるために

配当金に限らず、成長する市場や資産に関わることは、将来の選択肢を広げてくれます。
それは、増税や制度変更といった外部要因に対する耐性を高めることにもつながります。

最後に、この記事を通じて伝えたい考え方をまとめます。

  • 社会全体の不満だけに目を向けない
  • お金が実際に増えている場所を冷静に見る
  • 自分の立ち位置を見直す
  • 必要であれば、少しずつ移動する

環境を嘆くだけでは、現実は変わりません。
しかし、立ち位置を変えることで、見える景色は確実に変わります。

「お金の流れが良い場所に、自分の足で移動する」
この発想を持てるかどうかが、これからの時代を生きるうえで大きな分岐点になるのではないでしょうか。