「カード止めてと依頼しても止まらず」イオンカードで不正利用が急増中

「カードを止めたのに請求が止まらない」――イオンカード不正利用急増の裏側と、私たちが本当に備えるべきこと

「カードを止めたのに請求が止まらない」――イオンカード不正利用急増の裏側と、私たちが本当に備えるべきこと

最近、かなり不穏なニュースが話題になっています。
それが、「イオンカードで不正利用が急増している」「カードを止めたのに請求が止まらない」という問題です。

SNS、特にX(旧Twitter)を見ていると、

「不正利用で止めたはずなのに30万円引き落とされた」
「半年経っても返金されない」
「払わないと信用情報に傷がつくと言われた」

といった声が、冗談抜きで大量に出てきます。

「いやいや、さすがにそれは何かの勘違いでしょ?」
最初はそう思う人も多いでしょう。ところが、どうも話はそれほど単純ではなさそうなのです。

実際に起きているトラブルの流れ

例えば、こんなケースです。

ある日Aさんがカード明細を確認すると、身に覚えのない請求が載っていました。

「え?こんなの使ってない…不正利用じゃないか!」

すぐにイオンカードに電話して、

「不正利用されているので、カードを止めてください!」

と伝えると、オペレーターはこう答えます。

「確認できました。カードは停止しました。再発行の手続きを行います。」

Aさんはホッとします。
「よし、これで一安心だ」

……ところが約1か月後。

新しい明細を見て、Aさんは言葉を失います。

「え?30万円?しかも、カード止めた後の日付でも不正利用が続いてる…?」

慌てて再度問い合わせると、

「不正利用は確認しています。ただし、返金できるかどうかは調査に3~6か月かかります。それまでは一度お支払いください。」

……さすがに、

「ふざけるな!!」

となりますよね。

しかも、こうしたケースは1件や2件ではありません。SNSを検索すると、似たような体験談が山ほど出てきます。

普通のクレジットカードなら、こんな対応はしない

ここで、クレジットカードの“常識”を確認しておきましょう。

通常、クレジットカードの不正利用は、

  • 60日以内に申告すれば
  • 原則として支払い義務は免除、または後から返金
  • 「とりあえず全額払ってください」なんて言われない

というのが一般的な対応です。

これがあるからこそ、私たちはクレジットカードを安心して使えているわけです。

ところが今回のイオンカードの対応は、

  • 一旦払ってください
  • 返金するかどうかは審査次第
  • 結果が出るまで3~6か月待ってください

という、かなり不可解なものになっています。

なぜこうなっているのか。
不正利用が多すぎて対応が追いついていないのか、会社の方針なのかは分かりませんが、少なくとも「信頼を損ねる対応」であることは間違いありません。

実際、半年以上かかってようやく返金されたという報告も出ています。

なぜ「カードを止めた後」も不正利用されるのか?

なぜ「カードを止めた後」も不正利用されるのか?

これも多くの人が疑問に思うポイントでしょう。

これについてイオンカード側は、

「カードは停止しているが、オフラインでの小額取引は止められないケースがある」

という趣旨の説明をしています。

クレジットカードは通常、利用のたびにリアルタイムでカード会社のチェックが入ります。
しかし、小額決済の場合はスピード優先で、このチェックを省略する仕組みがあることがあります。

イオンカードの場合、1万円以内が「小額決済」に該当するようです。

今回の不正利用は、この小額決済の仕組みのスキマを突いたものと考えられています。

本来はカード停止と同時に全部止まるべきですが、システム連携の都合で完全に止めるまでにタイムラグがあり、そこを突かれている、というわけです。

この点に関しては、イオンカード側もある意味「被害者」ではありますが、それでも利用者からすればたまったものではありません。

そもそも、なぜカード番号が漏れるのか?

ここは非常に重要なポイントです。
しかも今回の事件では、「一度も使っていない新品のカード」まで被害に遭っています。

主なルートは2つあります。

① フィッシング詐欺

「イオンカードです。本人確認が必要です」
「不正利用が検知されました。至急確認してください」

こんなメール、見たことありませんか?

リンクを開くと、本物そっくりのログイン画面。
そこでカード番号やパスワードを入力すると……見事に情報を抜き取られます。

「不正利用されていなかったのに、不正利用される状態を自分で作ってしまう」
これがフィッシング詐欺の怖さです。

② カード番号の総当たり攻撃

もう一つは、機械による総当たり攻撃です。
クレジットカード番号は規則性があるため、プログラムで片っ端から試すことが可能です。

これが新品カードまで被害に遭う理由です。

今は、盗んだカード情報を売買する闇マーケットも普通に存在しています。

今回の事件から、私たちが学ぶべきこと

今回の事件から、私たちが学ぶべきこと

① 使っていないカードは解約する

ポイ活などでカードを増やしすぎていませんか?

カードが多ければ多いほど、

  • 不正利用リスクは増える
  • 気づくのは遅れる
  • 管理コストは増える

いいことは何一つありません。

「小金持ち山に登る」なら、余計な装備は捨てるべきです。

② メールのリンクは絶対に踏まない

これだけでフィッシング詐欺の大半は防げます。

ログインしたいときは、

  • Googleで公式サイトを検索する
  • パスワード管理ソフトから開く

この習慣を徹底しましょう。

Gmailを使うのもかなり有効です。怪しいメールはかなりの確率でブロックしてくれます。

③ 家計管理アプリで毎月チェックする

不正利用は早く気づくほど被害が小さくて済みます

犯行グループは、いきなり大金を使わず、少額決済をチョコチョコ繰り返すことが多いのです。

マネーフォワードMEなどで、毎月必ず支出を確認する習慣をつけましょう。

守る力は、地味だけど最重要スキル

気づいた方もいるかもしれませんが、これらの対策はすべて「小金持ち山への装備リスト」に自然と含まれているものです。

  • 余計な口座・カードを持たない
  • Gmailを使う
  • パスワード管理ソフトを使う
  • 家計管理アプリでチェックする

これは「貯める力」だけでなく、「守る力」を高める行動でもあります。

守る力が弱い人は、どれだけ稼いでも、どれだけ貯めても、何かの拍子に一気に転落します。そういう人を、私は何人も見てきました。

地味ですが、これが現実です。

おわりに

今回のイオンカードの件は、決して「他人事」ではありません。
カードを持っている人なら、誰にでも起こり得る話です。

だからこそ、

  • 余計なものを持たない
  • 変なリンクを踏まない
  • 毎月チェックする

この「当たり前だけど地味なこと」を、素直に続けていきましょう。

それが、長く安心してお金と付き合っていくための、一番確実な道です。