社会保険料が高すぎてSNSで批判殺到!私の考えは?

社会保険料はなぜ「高すぎる」と感じられるのか

社会保険料はなぜ「高すぎる」と感じられるのか

「社会保険料が高すぎる」「子どもを産めば産むほど生活が苦しくなる」
こうした声が、近年ますます目立つようになっています。実際、行政機関が生活困窮者に向けて相談窓口の利用を呼びかけたところ、SNS上では多くの批判的な意見が寄せられました。

背景には、税金や社会保険料の負担が家計を強く圧迫しているという現実があります。生活に余裕がなく、追い詰められた末に誤った選択をしてしまう人がいることも、決して他人事ではありません。こうした出来事をきっかけに、社会保険料のあり方や負担感について、改めて考える必要があるのではないでしょうか。

給料はなぜ思ったほど手元に残らないのか

多くの人が「税金が高い」と感じていますが、実際に給料から差し引かれているものは、大きく分けて二つあります。一つは税金、もう一つは社会保険料です。

たとえば月に30万円の給与が支給されたとしても、その全額が自由に使えるわけではありません。所得税や住民税といった税金に加え、医療や年金などを支える社会保険料が差し引かれ、最終的に手元に残る金額、いわゆる「手取り」は大きく減ってしまいます。

特に負担感が大きいのが社会保険料です。税金よりも割合が高く、しかも毎月確実に引かれるため、「こんなに取られているのか」と驚く人も少なくありません。

税金と社会保険料の決定的な違い

税金と社会保険料は、仕組みが大きく異なります。
税金は、収入からさまざまな控除を差し引いた「所得」に対して課されます。家族を扶養している場合や、会社員として働くうえでかかる経費などが考慮され、一定の配慮がなされる仕組みです。

一方、社会保険料にはこの「控除」という考え方がほとんどありません。基本的には、毎月の支給額を基準に計算され、その金額に対して一定の割合がそのままかかります。さらに、本人が負担している分と同額を、会社側も負担しています。表に見えるのは本人負担分だけですが、実際には社会全体で見れば非常に大きなコストがかかっているのです。

この構造が、「社会保険料は高すぎる」と感じられる大きな理由の一つです。

それでも社会保険制度は優れている

それでも社会保険制度は優れている

負担が重い一方で、社会保険制度そのものは非常によくできています。
誰もが一定の自己負担で医療を受けられ、医療費が高額になっても上限が設けられています。病気やけがで働けなくなった場合の所得補償、重い障害を負った場合の保障、家計の担い手を失った家族への支援、仕事を失った際の給付、老後の年金、介護が必要になった場合の支援など、人生のさまざまなリスクに備える仕組みが用意されています。

これほど広範囲をカバーする公的な保険制度は、世界的に見ても珍しい存在です。民間の保険会社が、同じ内容を同じ条件で提供することはほぼ不可能でしょう。

制度の恩恵を受ける場面は、誰にでも必ず訪れます。その内容を十分に知らないまま「高い」「損だ」と切り捨ててしまうのは、非常にもったいないことです。

社会保険制度は今後どうなっていくのか

「いずれ破綻する」「将来はもらえなくなる」といった声を耳にすることがありますが、制度の仕組み上、社会保険が突然消滅することは考えにくいです。

ただし、安心できる話ばかりではありません。少子高齢化が進む社会において、給付が手厚くなり続けることも期待できません。給付水準が抑えられたり、自己負担が増えたりといった形で、制度は今後も少しずつ変わっていく可能性が高いでしょう。

重要なのは、「これからは改悪されていく前提」で人生設計を考えることです。制度にすべてを委ねるのではなく、自分自身で備える視点が欠かせません。

変化に備えるために必要な考え方

社会保険の負担が重くなっていく中で、ただ不満を抱えているだけでは状況は変わりません。必要なのは、お金に関する基礎的な力を総合的に高めることです。

家計を見直し、無駄な支出を減らす力。
資産を育て、将来の収入源を作る力。
収入の柱を一つに依存せず、複数持つ力。

こうした力を身につけることで、社会保険料や税負担が増えても、家計へのダメージを和らげることができます。給与だけに頼る働き方では調整が難しい部分もありますが、収入の形を工夫することで、負担を抑えられる余地は残されています。

不満や怒りを、前向きな行動へ

不満や怒りを、前向きな行動へ

生活が苦しく、将来に希望を持てないと感じている人がいることは事実です。その感情自体を否定する必要はありません。ただし、不満や怒りを吐き出すだけでは、現実は何も変わりません。

そのエネルギーを、制度を正しく知ることや、お金の知識を身につけること、自分の生活を少しずつ改善する行動に使ってほしいと思います。その方が、愚痴を言い続けるよりもはるかに建設的です。

そして同時に、政治や社会に対して声を上げることも大切です。学び、行動し、意見を伝える。その積み重ねが、より良い制度や社会につながっていくはずです。

社会保険の負担は重い。しかし、知識と行動次第で、未来は変えられる。そう信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。