怖い!訪問販売によるリフォーム詐欺が急増中。あなたの家も狙われているかもしれない

最近、「訪問販売によるリフォーム詐欺」が増えているという、ちょっと怖いニュースが話題になっています。
しかも被害は、屋根や外壁のリフォームだけにとどまらず、知らないうちに高額な契約を結ばされてしまったり、実際には必要のない工事をされてしまったりと、深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。
国民生活センターが2023年9月に発表した資料によると、訪問販売によるリフォーム工事(屋根工事、外壁工事、塗装、内装、増改築などを含む)の相談件数は、次のように推移しています。
- 2020年度:8,786件
- 2021年度:9,753件
- 2022年度:10,076件
- 2023年4月~5月:1,238件(前年同期は991件)
ご覧の通り、きれいな右肩上がりです。
株価ならうれしいところですが、トラブル件数が増え続けていると思うと、まったく喜べない右肩上がりですね。
実際、ニュースで紹介されていた事例は、かなり悪質でゾッとする内容でした。
「お宅の屋根、壊れてますよ」から始まる恐怖

舞台は神奈川県内のとある住宅街。
70代のSさんが自宅の庭で手入れをしていると、突然、若い男性が声をかけてきたそうです。
「奥さん!おたくの家の屋根、壊れてますよ!ちょっと見てあげますよ。何もなかったら無料ですから!」
そう言うやいなや、男はほとんど断りもなく、勝手に屋根に上っていきました。
そして、しばらくすると屋根の上から大 see 声で叫びます。
「奥さん!ここ、壊れてますよー!」
スマホで撮ったという写真を見せながら、「修理しないと大変なことになりますよ」と工事を勧めてきたそうです。
この一連の流れに強い不信感を覚えたSさんの夫が、きっぱりと断ったところ、男の態度は一変。
「おい!もうブルーシート敷いたんだぞ!その分の1万円くらい払え!」
まるで脅しのような口調で、金銭を請求してきたといいます。
いったい、何が起きていたのでしょうか。
おそらく、典型的な次のような手口です。
- 何かしら理由をつけて、強引に屋根に上がる
- 自分で屋根の一部を壊す、もしくは壊れているように見せかける
- 「修理が必要だ」と不安をあおり、工事代金を請求する
ほとんど不法侵入に近い行為をしたうえで、器物損壊まがいのことまで行い、さらに本来かからないはずの修理代金を請求する。
冷静に考えると、とんでもない話ですよね。
実は、似たような話は身近にも…
実は、私の周りでも、よく似た話がありました。
ある日、かなり強面の男性がやってきて、こんなことを言ったそうです。
「近くの左官屋なんですけど、漆喰が剥がれてますよ。このままだと雨漏りして大変なことになりますよ!今なら2万円くらいで直せますけど、放っておくと修理費がとんでもないことになりますよ」
屋根の知識がなかったこともあり、不安になって一度見積もりを依頼したそうです。
ところが、あとでその業者の名前を調べてみると、過去に詐欺で捕まっていた業者だったことが判明。
さらに「屋根 点検 詐欺」などで検索してみると、
「点検中にわざと屋根を壊すことがある」
「複数人で大げさな寸劇を始めて、不安をあおる」
といった情報が、山のように出てきたそうです。
実際、そのときも、業者はすぐにハシゴを持ってきて屋根に上り、
「うわー!これは思ってた以上にひどいですね!」
「こっちもダメだ、あー、これは大工事になりますよ!」
などと、2人で大げさに言い合いながら、いかにも「大変な状態」であるかのような雰囲気を演出。
そして最終的には、30万円以上の工事費を請求してきたそうです。
国民生活センターのホームページを見ても、最近はこうした相談事例が本当にたくさん掲載されています。
まさに「今、流行している詐欺の手口」と言ってもいいでしょう。
財産を守れるかどうかは「守る力」で決まる
こういう話を聞くたびに思うのは、結局のところ、
- 守る力のある人は、財産を失わない
- 守る力のない人は、財産を失う
という、非常にシンプルで残酷な現実です。
一生懸命働いて築いてきた大切な財産を、こんな理不尽な形で失わないために、最低限、次の3つは必ず守ってほしいと思います。
①「あなたのため」の話は、向こうからはやってこないと知る
②その場でお金を払わない
③その場で契約書にサインしない
①「あなたのため」の話は、向こうからはやってこない
これは投資の世界でもまったく同じですね。
「向こうからやってくるうまい話」で、得をするのは、ほとんどの場合「あなた」ではありません。
得をするのは、その話を持ってきた営業マンや業者の側です。
本当に良い話は、待っていてもやってきません。
自分で探しに行くか、自分で作るしかないんです。
…と、頭では分かっていても、いざそれっぽい話が来ると、
「でも、今回は違うかも」
「自分だけは大丈夫な気がする」
こう思ってしまうのが、人間の弱さなんですよね。
だからこそ、「向こうから来た話は、まず疑う」。これを習慣にしてください。
②③ その場でお金を払わない、サインしない
これはもう、基本中の基本です。
- どんなに強く迫られても
- どんなに不安をあおられても
- どんなに「今すぐやらないと危険です!」と言われても
その場でお金を払ったり、契約書にサインしたりしてはいけません。
これを守るだけで、トラブルの99%は防げます。
お金とサインさえ渡さなければ、相手はそれ以上、何もできないからです。
少し時間を取るだけで、
- ネットで業者名や手口を調べる
- 家族や知人、専門家、消費生活センターに相談する
- 冷静に必要性を考え直す
こうした、まともな判断ができるようになります。
「その場で決断」する必要がある契約なんて、基本的にロクなものじゃありません。
まとめ:詐欺は「知っているだけ」で防げることも多い

訪問販売によるリフォーム詐欺は、今まさに増加中です。
決して「自分は大丈夫」と思わず、誰の身にも起こりうる話だと思っておいてください。
最後に、もう一度大事なことをまとめます。
①「あなたのため」の話は向こうから来ない
②その場でお金を払わない
③その場で契約書にサインしない
この3つは、ぜひ頭に叩き込んでおいてほしいルールです。
そして、今回のように「今どんな詐欺が流行っているのか」を知っておくこと自体も、守る力を高めるうえで非常に有効です。
いざ自分の身に起きたときに、
「ああ、これニュースで見たやつだ」
と気づけるだけで、驚くほど冷静に対処できますからね。
しっかり予習して、みんなで賢く、自分と家族の財産を守っていきましょう。