時短勤務中の給料はどうなる?知らないと損をする社会保障の落とし穴
働き方が多様化する中で、「時短勤務」という選択肢を考える人が増えています。
特に、育児や介護、生活環境の変化をきっかけに、フルタイム勤務を続けることが難しくなる場面は誰にでも起こり得ます。
しかし、時短勤務について「給料がどうなるのか」を正確に理解している人は、実はそれほど多くありません。
なんとなく「働く時間が減るのだから、給料も少し減るのだろう」と思っていませんか。
もしこの認識のまま時短勤務に入ってしまうと、想像以上に収入が減り、家計が一気に苦しくなる可能性があります。
今回は、時短勤務中の給料の仕組みと、事前に必ず確認すべきポイントについて、丁寧に解説していきます。
そもそも時短勤務とはどんな働き方か

時短勤務とは、会社が定めている所定労働時間よりも短い時間で働く勤務形態のことを指します。
代表的なのは、1日8時間勤務を6時間や7時間に短縮するケースです。
育児を理由とした時短勤務制度については、すべての企業に導入が義務づけられています。
近年では、育児以外の理由でも時短勤務を選択できる職場が徐々に増えてきました。
仕事を続けながら生活とのバランスを取るうえで、「収入」「時間」「働く場所」の3つは非常に重要な要素です。
特に、仕事と生活を両立しやすい労働時間を重視する人は多く、ライフステージが変わるタイミングでは、このバランスが大きく揺らぎます。
その代表例が、休業明けの職場復帰です。
時短勤務を考えるとき、多くの人が抱える不安
時短勤務を検討する人の多くが、次のような悩みを抱えています。
- 生活のために時短勤務にしたい
- でも給料はどれくらい減るのだろう
- 本当に生活していけるのだろうか
この不安を曖昧なままにしてしまうことが、後々の大きな後悔につながります。
【クイズ】時短勤務の給料はどれくらい減る?
ここで一つ、具体的なケースを想定して考えてみましょう。
ある人が、
1日8時間勤務から1日6時間勤務へ変更したとします。
労働時間は25%減少します。
元の月給は25万円で、その内訳は次の通りです。
- 基本給:20万円
- 各種手当:5万円
この場合、時短勤務後の給料として「問題ない」設定はどれでしょうか。
- A:給料はそのまま25万円
- B:20万円
- C:15万円
正解は……どれも問題ないです。
時短勤務中の給料に「法律上の正解」はない
意外に思うかもしれませんが、時短勤務中の給料について、法律で明確に定められたルールは存在しません。
つまり、「時短勤務だから給料は〇割カットしなければならない」といった決まりはないのです。
逆に言えば、給料をどのように設定するかは、基本的に会社の裁量に委ねられています。
この事実を知らないまま時短勤務に入ると、「こんなに減るとは思わなかった」という事態になりかねません。
手当の扱いで給料は大きく変わる

特に注意が必要なのが、「基本給」と「手当」が分かれている場合です。
例えば、残業を前提とした手当が含まれているケースを考えてみましょう。
時短勤務は、原則として残業をしない働き方です。
そのため、残業を前提とした手当が支給されなくなるのは、制度上問題ありません。
結果として、
- 労働時間は25%減
- しかし給料は40%以上減
ということも十分に起こり得ます。
各種手当の取り扱いについても、基本的には会社の判断に委ねられています。
つまり、時短勤務中の給料は「会社に確認しなければ分からない」のです。
甘い会社と厳しい会社、その差は大きい
時短勤務の給料については、会社ごとの差が非常に大きいのが実情です。
- 給料カットを最小限に抑えてくれる会社
- 容赦なく大幅カットする会社
どちらが良い・悪いという話ではなく、「そういう仕組みになっている」という現実を知っておくことが重要です。
事前確認を怠ると、取り返しがつかない
実際に、時短勤務で復帰してから初めて給料を知り、「想像以上に減っていた」とショックを受ける人は少なくありません。
復帰後に慌てて転職を考えたり、家計の見直しに追われたりするケースもあります。
しかし、事前に分かっていれば、取れる選択肢はもっと多かったはずです。
事前に分かれば、行動は変えられる

時短勤務中の給料が事前に分かっていれば、次のような建設的な判断ができます。
- 少し足りない分を別の収入で補う計画を立てる
- フルタイム復帰を選択する
- 働き方を変えるために早めに準備を始める
重要なのは、「知らなかった」では済まされないということです。
働き方のベストは、自分でつくるもの
給料・時間・働く場所のバランスは、ライフステージによって常に変化します。
他人が用意してくれる正解は存在しません。
だからこそ、自分の状況を正しく把握し、情報を集め、計画的に選択していくことが大切です。
時短勤務を考えるなら、まずは給料について、勇気を出して会社に確認することから始めてください。
それが、後悔しない働き方への第一歩になります。