配当金&売却益を両方GET!?おいしい高配当株の見つけ方

高成長×高配当株は存在するのか?――欲張りな投資家が知っておくべき現実と狙い方

高成長×高配当株は存在するのか?――欲張りな投資家が知っておくべき現実と狙い方

株式投資において、高配当株は安定したインカムゲインを得られる手段として広く知られています。一方で、配当利回りの高い銘柄は成熟産業に属するケースが多く、株価の成長性には限界があるとされることも少なくありません。

そのため投資家の間では、
「安定した配当を受け取りながら、同時に株価の成長も期待できる銘柄は存在するのか」
という疑問がしばしば提起されます。

いわゆる「高成長かつ高配当」の銘柄は、理論的には魅力的である一方、現実には両立が難しいとされることも多くあります。こうした銘柄が存在するとすれば、それはどのような局面で、どのような条件のもとで見つかるのでしょうか。

本記事では、

  • 株式投資におけるリターンの構造
  • 高配当株と成長株の基本的な違い
  • 高成長・高配当銘柄が成立しうる市場環境
  • 銘柄選定や購入タイミングを考える際の視点

といった観点から、このテーマを整理し、現実的な考え方を解説していきます。

株式投資のリターンは2種類ある

株式投資の利益は、大きく次の2つに分けられます。

  1. キャピタルゲイン
     株価の値上がりによる売買益です。
     例:100円で買った株が200円になれば、100円の利益。
  2. インカムゲイン
     配当金や分配金など、保有していることで得られる収入です。

この2つを合計したものを「トータルリターン」と呼びます。
一般的に、株式市場全体の平均的なトータルリターンは、年率でおおよそ4〜6%程度と言われています(国や時期によって差はあります)。

つまり、仮に配当利回りが4%もある高配当株に投資している場合、その時点で「平均的なトータルリターンの大部分を配当で使ってしまっている」状態です。
このような銘柄が、同時に大きな株価成長まで実現するのは、構造的に難しいのです。

なぜ高配当株は成長しにくいのか

高配当株を出している企業の多くは、すでに市場が成熟しています。
通信、インフラ、エネルギーなどが典型例でしょう。

これらの企業は現在も安定して利益を上げていますが、将来に向けた大きな成長投資の機会が限られています。
そのため、「社内に資金を残しても使い道がない → 株主に配当として還元する」という選択をしているのです。

言い換えれば、高配当とは「成長機会が少ないことの裏返し」である場合が多い、ということです。

高成長×高配当が成立する“例外的なタイミング”

高成長×高配当が成立する“例外的なタイミング”

それでも、高成長で高配当、しかも割安な株を手に入れられる瞬間が、まったく存在しないわけではありません。
ポイントは「いつ買うか」です。

① 市場全体が暴落・低迷しているとき

いわゆる「○○ショック」と呼ばれるような局面では、市場全体が悲観的なムードに包まれます。
このとき、業績や財務が健全な企業まで一緒に売られることがあります。

・売上・利益が堅調
・増配傾向が続いている
・財務体質が強い(自己資本比率が高い、キャッシュが潤沢)

こうした企業が、市場全体の混乱に引きずられて安くなっているなら、それは貴重なチャンスです。

② 特殊要因で短期的に売り込まれているとき

業界全体への不安、他社の不祥事、地政学リスクなど、直接関係のない要因で株価が下がることがあります。
企業の本質に問題がないにもかかわらず売られているなら、冷静に分析する価値があります。

高成長×高配当株を探すための4つの視点

高成長×高配当株を探すための4つの視点

では、具体的にどのような視点で銘柄を探せばよいのでしょうか。

① 配当利回りランキング上位を狙わない

利回りランキングの最上位に並ぶ銘柄は、多くの場合「低成長組」です。
むしろ、ランキングにギリギリ入るか入らないかくらいの位置に、将来性のある銘柄が潜んでいることがあります。

② 配当性向を厳しくチェックする

配当性向とは、「利益のうち、どれだけを配当に回しているか」を示す指標です。
配当性向が極端に高い企業は、成長余地が乏しいケースが多くなります。

高成長を期待するなら、配当性向が過度に高くないかを必ず確認しましょう。

③ 超大型株は避ける

売上や時価総額がすでに巨大な企業は、成長率を維持するのが非常に難しくなります。
知名度の低い中小型株のほうが、高成長×高配当の可能性を秘めていることも少なくありません。

④ 積立ではなく、一括購入を前提に考える

高成長×高配当株が割安で放置される期間は、長く続きません。
市場が気づけば、株価はすぐに修正されます。

そのため、こうした銘柄は「コツコツ積立」よりも、「ここだ」と判断したタイミングで一括購入する覚悟が必要です。

まとめ:準備している人だけがチャンスを掴める

高成長×高配当株は、常に市場に転がっているわけではありません。
しかし、

・市場全体が混乱しているとき
・企業の本質とは無関係な理由で売られているとき

こうした局面では、例外的に姿を現します。

重要なのは、チャンスが来てから慌てるのではなく、常に準備しておくことです。
銘柄を定期的にウォッチし、証券口座に資金を用意し、財務諸表を読めるようにしておく。

「割安になってから勉強を始める」のでは遅いのです。

高配当だけを追い続けると、気づけば含み損だらけのポートフォリオになることもあります。
だからこそ、配当と成長の両方を狙える可能性を、冷静に、そして慎重に探っていきましょう。

欲張りに見えるかもしれませんが、理屈を理解し、準備を怠らなければ、不可能な戦略ではありません。