人生を豊かにするための静かな基準

「良いお金の使い方と、悪いお金の使い方の違いを知りたい」
最近、そんな声をよくいただきます。
賢いお金の使い方について、誰かの基準でいいから知りたい。
その気持ちは、とても自然なものだと思います。
人生を支える「お金にまつわる5つの力」
結論から言うと、
お金を使う力は、稼ぐ力以上に人生を左右します。
なぜなら、お金は使った瞬間に、その人の価値観や人生観が表れるからです。
人生を安定させ、豊かにするためには、
次の5つの力が必要だと考えています。
1.貯める力
2.増やす力
3.稼ぐ力
4.使う力
5.守る力
給与所得や事業所得は「稼ぐ力」、
不動産所得や配当所得は「増やす力」にあたります。
この5つがそろっていると、経済的にも心にも余裕が生まれやすい。
逆に、どれかが欠けると、日々不安や不足感がつきまといます。
そして多くの人が、最後まで迷い続けるのが
**「使う力」**です。
消費・投資・浪費は、目的で意味が変わる
お金の使い方は、大きく
消費・投資・浪費の3つに分けられます。
消費は、生活に必要な支出。
投資は、将来の価値を生む支出。
浪費は、心を豊かにする支出です。
浪費という言葉に、抵抗を感じる人は多いでしょう。
けれど私は、浪費のない人生は、少し面白みに欠けると思っています。
心を豊かにするためなら、お金を使ってもいい。
問題は、
それが何のためのお金なのかを、自分でわかっているかどうかです。
私なりの「良い浪費」の判断基準
私が大切にしている基準があります。
・世の中が少し良くなる
・人が喜ぶ
・自分の経験や見聞が広がる
・時間を買える
・健康につながる
・より大きな価値になって返ってくる
・自分の心が豊かになる
たとえば、誰かへのプレゼント。
友人や家族と過ごす食事の時間。
一緒に食事をして楽しい時間を過ごし、語り合い、癒される。
楽しい経験を求めて旅に出ること、知識をさらに充実させるために本を読むこと。
睡眠の質を高めるベッドや、ストレスを減らす住環境。
これらはお金を増やしません。むしろ、一時的に減るかもしれません。
けれど、人生の満足度を確実に底上げします。
海外の研究でも、
複数の項目に当てはまる浪費ほど、幸福度が高い
と言われています。
悪いお金の使い方の正体
悪いお金の使い方には、共通点があります。
それは、
目的と手段が一致していないこと
そして、
実は自分のことしか考えていないことです。
家を買う、車を買う、保険に入る。
それ自体が良い・悪いわけではありません。
安心したいから家を買うなら、それは浪費であり、正解です。
資産にしたいなら、資産価値を重視すべきです。
同じ行為でも、目的が違えば、意味はまったく変わります。
目的を曖昧にしたままお金を使うと、
あとから違和感や後悔が生まれます。
お金は、人となりを映す鏡
お金の使い方は、その人の生き方を静かでありながら鮮やかに映します。
誰を喜ばせたいのか。
どんな時間を増やしたいのか。
どんな人生を歩みたいのか。
私はかつて、
自分のところで幸せが終わるお金の使い方をしていた時期があります。
今振り返ると、それはあまり良い使い方ではありませんでした。
たくさんの人が喜ぶ使い方のほうが、
結果的に自分の心も満たされます。幸せな気持ちを味わえます。
人生の羅針盤をつくる

何のために稼ぎ、
何のために使い、
どこへ向かって生きていくのか。はっきりさせるのは困難だと考える人もいます。
それがはっきりすると、
お金は不安の種ではなく、
人生を導く羅針盤になります。
正解は人それぞれです。
ただ一つ言えるのは、
たくさんの人を喜ばせる選択の先に、
豊かな人生があるということ。
今日使うお金に、
ほんの少しだけ問いを添えてみてください。
「これは、どんな未来につながるだろうか」
その積み重ねが、
心豊かな人生を、静かにつくっていきます。歩みを止めないでください。