ZOZO創業者・前澤友作さんが立ち上げた「カブアンド」。
「電気やスマホを乗り換えるだけで株がもらえる」「ポイントではなく株主になれる」というコンセプトが話題になり、SNSや動画コメントでも多くの質問を見かけます。
- 「カブアンドって実際お得なの?」
- 「株がもらえるなら使った方がいい?」
- 「他社サービスと比べてどうなの?」
本記事では、感情論ではなく数字と前提整理を重視しながら、
私自身の見解と他社サービスとの料金比較を丁寧に解説します。
まず結論:私のスタンス

結論からお伝えします。
私自身はカブアンドを使いませんし、家族や友人にも積極的にはすすめません。
ただし、前澤さんの「国民総株主」という思想そのものには強く共感しています。
この一見すると矛盾した結論を理解するために、まずは「前提」を整理する必要があります。
前提整理:ゴールが違えば評価も変わる
私が考えるゴール
私が情報発信で重視しているゴールはシンプルです。
お金に困らず、自由に生きられる人を増やすこと
そのための手段として、
- 家計管理を整える
- 証券口座を開く
- 新NISAを活用する
- S&P500やオルカンなどの優良ファンドを保有する
という「王道ルート」をすすめています。
目的は経済的自由であり、株を持つこと自体はあくまで「手段」です。
カブアンドのゴール
一方で、カブアンドのゴールは明確です。
国民総株主
株や証券口座に触れたことのない人に、
「よく分からなくてもいいから、まず株主になってみよう」
という入口を作ることに価値を置いています。
前澤さん自身も
「この株を持ったから億万長者になれるわけではない」
と公言しています。
つまり、
- 私のゴール:経済的自由
- カブアンドのゴール:株主になる体験
この時点で、評価軸が違うのです。
「やらない」と言う理由

私がカブアンドを使わない理由はシンプルです。
すでに証券口座を持ち、優良な株・投資信託を保有しているから。
つまり、私はすでに「株主」なので、
「株主になること自体」を目的としたサービスは想定ターゲット外なのです。
また、一般論として未公開株には以下のデメリットがあります。
- 流動性が低い(自由に売れない)
- 配当が出ない可能性が高い
- 事業価値の評価が難しい
- 株主保護が十分でないケースがある
これは前澤さん個人を否定しているわけではなく、
あくまで金融の一般論としての話です。
本題:数字で見るカブアンドと他社サービス比較

① カブアンドモバイル(格安SIM)
カブアンドモバイル
- 20GB:2,178円(税込)+217円分の株
日本通信SIM(比較)
- 20GB:1,390円(税込)
→ 差額は約788円/月
株の価値が将来どれだけ上がるかが判断ポイントですが、
通信費だけを見ると日本通信SIMが明確に安いです。
② KABU&ひかり(光回線)
マンションタイプ
- KABU&ひかり:4,180円(株209円分)
- @SMART光:3,630円
戸建てタイプ
- KABU&ひかり:5,610円
- @SMART光:4,730円
→ 純粋な月額では他社が安く、
株や付加サービスをどう評価するかが分かれ目です。
③ KABU&でんき・ガスの注意点
ここは特に重要です。
KABU&でんき・ガスは市場連動型で、
- 燃料価格が安い時はお得
- 高騰時は上限なく値上がりする
一方、地域電力・都市ガスは調整単価に上限あり。
実際、公式サイトにも
「状況によっては地域電力の方が安くなる」
という注意書きがあります。
→ 株をもらえても、
光熱費がそれ以上に上がれば本末転倒です。
④ ウォーターサーバー・ふるさと納税
- ウォーターサーバーは趣味性が高く、契約縛り・解約金に注意
- ふるさと納税は
「株をもらうか、楽天ポイントをもらうか」の好みの問題
トータルで見た簡易シミュレーション
通信20GB+光回線(マンション)
- カブアンド:6,358円(月426円分の株)
- 他社最安構成:5,020円
→ 差額:1,338円/月
株価が10倍になれば得になる可能性もありますが、
- 上場しない
- 株価が上がらない
リスクも当然あります。
最終的な私の見解
- 価格面:全体的にやや割高
- サービス品質:他社と大きな差はなし
- 思想・挑戦:非常に評価している
すでに投資をしている人にとっては、
「最安サービス+浮いたお金でインデックス投資」
の方が期待値は高いと私は考えます。
一方で、
- 株に一切触れたことがない
- 前澤さんを応援したい
- きっかけとして株主になってみたい
こうした方にとっては、意味のあるサービスだとも思います。
まとめ
カブアンドは
「情弱向け」でも「最強の投資」でもありません。
誰に向けたサービスかを理解した上で選ぶこと
これが一番大切です。
数字と前提を整理したうえで、
自分に合う選択をしていきましょう。