オルカンでも「7年」の含み損。インデックス投資に必要なのは○○

オルカンでも「7年」の含み損。インデックス投資に必要なのは○○

お金のニュース

【覚悟すべし】オルカンにだって「地獄の期間」はある

最近、SNSやコメント欄でこんな言葉をよく見かけます。

「新NISAでオルカンを買えば絶対に負けない」
「オルカン以外に投資するのは情弱」
「結局、オルカンが唯一の正解」

たしかに、全世界株式、いわゆる「オルカン」はとても優れた投資対象です。
世界中の株式に分散投資でき、長期で見れば右肩上がりの実績もある。初心者にとって、分かりやすく再現性の高い選択肢であることは間違いありません。

しかし、「絶対に負けない」「ノーストレスで増え続ける」というイメージを持ってしまうのは、かなり危険です。
今日は日経新聞の記事をもとに、オルカンの“見たくない現実”について、しっかり共有しておきたいと思います。

オルカンは低迷するとどうなるのか?

オルカンでも、キツい期間は普通にある。

全世界株式の代表的な指数として使われるのが、MSCI ACWI(全世界株指数)です。
この指数を円ベースで見た長期チャート(1987年末〜2024年)を確認すると、確かに長期では右肩上がりです。

しかし、同時にもう一つ、とても重要な事実が浮かび上がってきます。

「含み損の期間が、想像以上に長い」

グラフを見ると、価格が高値を更新できず、長期間にわたって含み損を抱えるゾーンがはっきり存在します。
これが、いわゆる「地獄の期間」です。

地獄の期間① ITバブル崩壊

1回目の大きな低迷期は、ITバブル崩壊です。

・高値:1998年7月
・底値:2003年3月
・下落率:約40%
・高値回復:2005年9月

なんと、7年2ヶ月ものあいだ含み損が続いたことになります。

7年ですよ。
投資を始めてから7年以上、ずっとマイナス。
この状況で「オルカン最高!」「気絶してればOK!」なんて思える人が、どれだけいるでしょうか。

正直、ほとんどの人は途中で心が折れます。

地獄の期間② リーマンショック

2回目の大きな試練が、リーマンショックです。

・高値:2007年6月
・最大下落:約60%
・高値回復:2013年12月

こちらも、回復までに6年6ヶ月かかっています。

「世界中に分散しているから安心」
「オルカンだから安全」

そう思っていたとしても、資産が半分以下になる状況を、何年も耐え続けるのは簡単なことではありません。

これだけは覚えておいてほしい

ここで、絶対に覚えておいてほしいことがあります。

オルカンでも、キツい期間は普通にある。

オルカンでも、キツい期間は普通にある。

ここ数年で投資を始めた人は、かなり恵まれた相場を経験しています。
短期間で資産が増え、「インデックス投資って簡単じゃん」と感じた人も多いはずです。

でも、あんなに順調な時期は、そう何度も続きません。
これから先、何年も増えない、下手をすると減り続ける期間が来る可能性は十分にあります。

それを知らずに投資を始めると、いざ地獄の期間に入ったとき、ほぼ確実に脱落します。

地獄の期間をどうやって乗り越えるか?

全世界株指数は、約37年でおよそ20倍になっています。
年平均リターンは約8.6%。
とても魅力的な数字です。

ただし、このリターンを手に入れた人たちは、地獄の期間を耐え抜いた人たちです。

乗り越える方法は、実はとてもシンプルです。

① コツコツ積立を続ける

暴落時は、株が安く買えるバーゲン期間です。
価格が下がっているときに積立を続けることで、平均購入単価が下がり、回復が早くなります。

やることは変わりません。
感情を挟まず、淡々と続けるだけです。

② リスクを取りすぎない

理論上は、債券や不動産、金などを組み合わせる分散投資も有効です。
ただし、

・現金+オルカン
・現金+S&P500

このくらいシンプルでも十分だと思っています。
大事なのは「下落時に投げ売りしない資産配分」にしておくことです。

③ 一人で戦わない

含み損が何年も続くと、「自分は間違っているんじゃないか」と不安になります。
これは誰でもそうです。

だからこそ、正しい知識に触れ続けること、励ましてくれる存在が必要です。
株価が低迷している間も、

・貯金を増やす
・収入を上げる

こうした“コントロールできる部分”に集中していきましょう。

まとめ:インデックス投資の利益は「我慢の対価」

まとめ:インデックス投資の利益は「我慢の対価」

もう一度、はっきり言います。

オルカンは、ノーストレスの必勝法ではありません。

・37年で約20倍という実績はある
・でも、6〜7年含み損が続いた時期もある

資産形成でリターンを得るために必要なのは、才能でも運でもありません。
我慢できるかどうか、それだけです。

インデックス投資の利益は、「我慢の対価」。
今のうちから、この現実をしっかり理解し、覚悟を決めておきましょう。

それができた人だけが、最後に報われます。