【初心者向け】ぼったくり投資信託を掴まされない3つのポイント【株式投資編】

ぼったくり投資信託を避けるために知っておきたい3つのポイント
――初心者が安心してファンドを選ぶための基本

資産運用に興味を持ち始めたばかりの初心者にとって、最初の壁は「どのファンドを選べばいいのかわからない」という点ではないでしょうか。「せっかく始めるなら、ぼったくりファンドだけは避けたい」と考えるのは当然です。しかし、世の中には数多くの投資信託が存在し、その全てが投資家に優しい商品とは限りません。むしろ、金融機関側が利益を得やすい“売り手本位”の商品も少なくありません。

そこで本記事では、初心者が投資信託を選ぶ際に必ず押さえておきたい 3つの注意点 を整理しました。これは、数多くの投資教育で語られてきた「ぼったくりファンドを掴まされないための鉄則」です。

■ 1. 新商品には手を出さない

■ 1. 新商品には手を出さない

投資の世界では、新商品は必ずしも「良い商品」とは限りません。家電であれば、新モデルには最新技術が採用され、性能が上がることがほとんどですが、投資信託は事情が異なります。

● 新商品が危険な理由1:誕生のタイミングが“旬のピーク”

多くの新しいファンドは、今人気のテーマや上昇している市場に乗って作られます
日本株が盛り上がれば日本株ファンド、米国株が好調なら米国株ファンド、新興国が注目されれば新興国ファンド……という具合です。

つまり、
「投資家に売りやすいから作られる」=「市場のピークで誕生しやすい」
という構造があるのです。その結果、高値掴みになりやすく、その後値下がりするリスクが高まります。

● 新商品が危険な理由2:実績がない

信頼できるファンドとは、長期の運用実績に裏打ちされているものです。
過去の相場変動にどう対応したのか、コスト構造は健全か、運用方針は一貫しているか――。これらは最低でも数年のデータがなければ判断できません。

国内にわずか十数名しかいない専門のファンドアナリストも、
「発売から3年未満のファンドは良し悪しの判断が難しい」
と語っています。

初心者は特に、新商品には手を出さず、実績のあるファンドから選ぶのが安全です。

■ 2. ランキングを参考にしすぎない

■ 2. ランキングを参考にしすぎない

家電を買うときは売れ筋ランキングや人気ランキングを参考にする人が多いでしょう。しかし投資信託の世界では、その方法は通用しません。

● 理由1:売れている=良いファンドではない

売れ筋ランキングは、金融機関が「売りたい商品」を強く広告した結果、順位が上がっている場合が多々あります。
金融機関が売りたいものとは、
手数料の高い“ぼったくりファンド”
であることがほとんどです。

投資家にとっての良いファンドではなく、
売り手が儲かるファンドがランキング上位に来ているだけ
というケースは珍しくありません。

● 理由2:過去の成績は未来を保証しない

投資成果は年ごとに大きく入れ替わります。
ある年に最下位だった資産クラスが、数年後にはトップになっていることも日常茶飯事です。

過去に好成績だからといって、
「今年も来年も良い」という保証は一切ありません。
ランキングの期間を都合よく切り取って見せることもできるため、盲信は禁物です。

■ 3. 金融機関の「おすすめファンド」から買わない

■ 3. 金融機関の「おすすめファンド」から買わない

銀行や対面型の証券会社でよくあるのが、
「当社が厳選したおすすめファンド」
というセールストークです。

しかし、これらはほぼ例外なく
手数料が高く、投資家に不利な商品
です。

販売手数料が3%、信託報酬が2%というようなファンドも珍しくありません。100万円を購入すると、即座に3万円が引かれ、毎年2万円ずつ運用コストを取られるような世界です。

金融庁の調査(2018年)では、
銀行で投資信託を買った個人投資家の46%が“損失”を抱えていた
という結果が出ています。当時は株価が上昇していたタイミングだったにもかかわらず、です。

これはつまり、
販売の仕組み自体が投資家の利益よりも金融機関の利益を優先している
ことの表れといえます。

初心者が正しい投資商品にたどり着く扉は、対面販売ではなく ネット証券 です。
楽天証券やSBI証券など、手数料の低いオンライン証券を利用することが基本になります。

■ 初心者はまず、NISA対象ファンドから選ぼう

では具体的に何を買えばいいのか。

初心者が投資信託を始めるなら、
NISAの積立投資枠の対象になっているファンド
から選ぶのが安全です。

約5,700本ある投資信託の中から、国が定めた基準をクリアした約340本が対象となっており、比較的良心的な商品が多くそろっています。

その中でも特に評価が高いのは、

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

という2つの低コストインデックスファンドです。

■ まとめ:大切なのは「資産を守る力」

資産運用の第一歩は、
資産を増やす前に“資産を守る”ことです。

今回の3つのポイント――

  1. 新商品に手を出さない
  2. ランキングを鵜呑みにしない
  3. 金融機関のおすすめファンドから買わない

これを徹底するだけで、ぼったくりファンドを掴むリスクは大幅に減ります。

人生を豊かにするためのお金の力は、
「貯める・増やす・稼ぐ・使う・守る」
の5つから成り立ちますが、投資のスタート地点では特に 守る力 が重要です。

せっかくの資産運用デビューが苦い経験にならないよう、今日からこの3つを意識して、安心・健全な投資を始めてみてください。