新NISA口座を開設後にやってきたのは不安
新NISA口座を開設された方、本当にお疲れさまです。
それだけで、投資のためにもう大きな一歩を踏み出しています。
ただ、その次の段階で、こんな気持ちになる方はとても多いのではないでしょうか。
「口座は作ったけれど、次に何を買えばいいのか分からない」
「失敗したらどうしよう」
そんな不安を感じるのは、ごく自然なことです。
最近では、証券会社やインターネット上で
「新NISAで人気の銘柄ランキング」
といった記事をよく見かけるようになりました。
多くの人が何を買っているのかが分かると、少し安心しますよね。
たとえば、2024年3月4日時点のNISA口座(成長投資枠)における国内株式の買付金額ランキングを見ると、名だたる日本を代表する大企業が名を連ねます。
どれも、ニュースや日常生活でよく目にする会社ばかりです。
「知っている会社だから安心そう」
そう感じるのは、決して間違いではありません。
みんなが選ぶ理由には、ちゃんと訳があります

これらの人気銘柄には、いくつか共通点があります。
まず一つ目は、よく知られた大企業であること。
聞いたことのある会社だと、それだけでなんとなく少し心が落ち着きます。
二つ目は、ここ最近、株価が大きく上がっていること。
数字として成果が見えると、「この流れに乗りたい」と思うのは自然な感情です。
三つ目は、配当や株主優待が充実していること。
配当利回りは約5%という企業もあります。
配当や優待が魅力的で、お得感満載の企業もあります。
こうして見ると、
「人気がある=なんとなく良さそう」
と感じるのも無理はありません。
でも、少しだけ立ち止まってみましょう
ここで、ぜひ知っておいてほしい考え方があります。
それは、「みんなが買っているから大丈夫」と思いこまないことです。少しだけ立ち止まり考えることもまた大切なのです。くれぐれも焦らないでください。
投資の世界には**「より馬鹿理論」**という少し変わった名前の考え方があります。
これは、「高くても、もっと高く買ってくれる人がいれば成り立ってしまう」という現象を指します。
難しく考えなくて大丈夫です。
大切なのは、
「理由がよく分からないまま買うと、不安になりやすい」
という点です。
・どんな会社なのか、よく分からない
・なぜ株価が上がっているのか説明できない
・配当があるから、何となく安心
こうした状態で投資をすると、値下がりしたときに、とても不安になります。
それは、その人が悪いのではありません。
「準備ができていなかっただけ」なのです。
新NISAは、急がなくていい制度です

ここで、どうか覚えておいてください。
新NISAは、急いで使い切る必要はありません。
「今すぐ買わないと損をする」
そんなことは決してありません。
もし人気ランキングを参考にするなら、
S&P500やオール・カントリー(オルカン)のような、
世界や市場全体に広く分散されたインデックスファンドが、比較的わかりやすい選択肢です。
インデックスファンドとは、
「市場全体の平均点を目指す投資信託」
だと思ってください。
ここで出てくるトラッキングエラーという言葉は、
「目標としている指数と、どれくらいズレを生じているか」を表す指標です。
小さいほど、安定した運用ができていると考えられます。
最後に、あなたへのエールを

投資は、誰かと競うものではありません。
ランキングの上位に乗る必要もありません。
分からないまま進まないこと。
理解できるスピードで学ぶこと。
それだけで、十分に立派です。
新NISAは、あなたの人生を支える長距離走です。
今日は準備だけでもいい。
明日、少し調べるだけでもいい。
あなたは、もうスタートラインに立っています。
どうか自分のペースを大切に、安心して歩いていってください。