共済と民間保険はどっちがお得?【お金の勉強 初級編】

共済と民間保険はどちらがお得?固定費を見直す人が知っておくべき考え方

共済と民間保険はどちらがお得?固定費を見直す人が知っておくべき考え方

固定費の見直しを進める中で、多くの人が悩むテーマとして「保険」があります。医療保険や貯蓄型保険の多くが実質的に不要であることを学ぶ方が増えていますが、その一方で「共済はどうなのか?」という疑問を持つ方も少なくありません。

今回は、
・共済と民間保険の本質的な違い
・どちらが“お得”なのかという考え方
・最低限必要な保険の考え方

について、丁寧に解説していきます。

■ 結論:共済は「掛け捨て専門の保険会社」と考えればOK

まず押さえておきたい結論はこれです。
共済とは、掛け捨て型の商品に特化した保険会社のようなもの。

厳密には共済と保険会社は法令も監督官庁も異なりますが、利用者から見た実質的な違いはそれほどありません。

そして、
「共済だからぼったくり」「民間だから安心」
といった判断は間違いで、重要なのは“商品内容そのもの”だという点です。

共済の商品は、民間保険より低コストですが保証(補償)は薄め。
それを理解した上で選べば、共済自体がぼったくりというわけではありません。

■ 共済と民間保険の違いをシンプルに整理すると

■ 共済と民間保険の違いをシンプルに整理すると

共済には、都道府県民共済、JA共済、コープ共済、こくみん共済などさまざまな種類がありますが、どれも基本的な特徴は似ています。ここでは例として人気の「都道府県民共済」を基準に説明します。

● 共済の特徴

  1. 掛け金が一律
    年齢・性別に関係なく同じ金額。
  2. 医療・死亡保障のパッケージ商品
    いわば「定食」。必要な部分だけ単品で契約するのは不可能。
  3. 保障金額が少ない
    最大でも800万円程度と控えめ。
  4. 基本は掛け捨てのみ
  5. 高齢になるほど保障が減る
    掛け金は同じでも、もらえる額が減る。

● 民間保険の特徴

  1. 年齢・性別で保険料が変わる
  2. 種類が豊富で自由度が高い
  3. 保障金額を柔軟に設定できる
  4. 貯蓄型(ぼったくり型)が多い
    個人年金保険、終身保険、変額保険、外貨建て保険などは非常にコストが高い。
  5. 高齢になると保険料が上がる

■ メリット・デメリットで比較すると

■ メリット・デメリットで比較すると

◎ 共済のメリット

・掛け金が安い
・商品内容がシンプルで分かりやすい
・割戻金がある(使われなかった分が返ってくる)
・高齢者にとっては割安

▲ 共済のデメリット

・保障金額が少ない
・医療・死亡を分けられないパッケージ型
・高齢者になると保障が減る
・倒産時のセーフティネットがない
 (民間保険は90%程度まで救済制度あり)

※倒産の可能性は低いが「ゼロではない」。

■ 「どっちがお得か?」は人によって変わる

結局のところ、
共済も民間保険もどちらも一長一短。
万人に絶対の正解はない

というのが実際のところです。

ただし重要なのは、
保険は“自分の人生のリスクを補うためのものだけ”に絞ること。

ここを理解すれば、過剰な保険に入って固定費が膨らむことを避けられます。

■ 本当に必要な保険は“たった3つ”だけ

多くの人が勘違いしていますが、人生において本当に必要な保険は以下の3つしかありません。

① 掛け捨ての死亡保険(妻子持ちに限る)

自分にもしものことがあったとき、家族の生活が破綻するのを防ぐためのもの。
独身ならそもそも必要ありません。

共済は若者には割高で保障が薄いため、
若い夫婦なら民間の掛け捨て生命保険の方が良いケースが多い。

② 自動車保険(対人・対物は無制限)

事故は誰でも起こし得ます。人生が終わるほどの損害賠償を避ける意味で必須。
ただし車両保険は不要。

③ 火災保険(持ち家の場合)

火事は人生を一瞬で破綻させる可能性があるため不可欠。

■ 医療保険は不要。公的保険で十分まかなえる

「病気や入院が心配」という声がよくありますが、
日本には以下の強力な社会保険が存在します。

・健康保険
・高額療養費制度
・傷病手当金
・医療費控除

これらで大部分はカバーできます。
さらに不足分は貯蓄で補えば十分です。

つまり、
医療保険は基本的に不要。

■ 「保険で貯蓄」は絶対にNG

保険を貯蓄や投資として使うと、
高い手数料を払い続けることになります。

・終身保険
・養老保険
・学資保険
・個人年金保険
・変額保険
・外貨建て保険

こうした商品は、金融のプロからすると
「高コストで非効率」
と判断されます。

貯蓄は貯蓄、投資は投資として分けて考えるべきです。

■ まとめ:共済も民間保険も、選ぶべきは“必要最低限だけ”

最後に今回のポイントを整理します。

  1. 共済は掛け捨て特化の商品。低コストだが保障は薄い。
  2. 大切なのは共済か民間かではなく、“商品内容”で判断すること。
  3. 本当に必要な保険は「死亡(妻子持ち)・自動車・火災」の3つだけ。
  4. 医療保険は原則不要。公的保険+貯蓄で対応可能。
  5. ぼったくり保険(貯蓄型保険)を避ければ大きな失敗にはならない。

もし筆者が妻子持ちで死亡保障が必要な状況であれば、
共済よりも民間の掛け捨て死亡保険を選ぶと思います。
理由は、
共済には不要な医療保障がセットになっており、
その分のコストが上乗せされてしまうから
です。

固定費の見直しは、人生にとって大きなプラスになります。
ぜひ、必要最低限の保障に絞り、
“保険にお金を払うより、自分の貯蓄を増やす”という考え方を持っていただければと思います。