会社の評価がおかしいのか、自分がおかしいのかを判定する方法

99%の人が知らない。会社の評価がおかしいのか、自分がおかしいのかを判定する方法

99%の人が知らない。会社の評価がおかしいのか、自分がおかしいのかを判定する方法

突然ですが、皆さんは今の会社の人事評価に心から納得できていますでしょうか。

「自分はもっと評価されるべきではないか」
「なぜあの人が評価されているのか分からない」
「この会社の評価制度そのものがどこかおかしい気がする」

こうした疑問や不満を一度でも感じたことがある方は、決して少なくないはずです。むしろ、多くのビジネスパーソンが一度は抱く悩みだと言っても過言ではありません。

しかし実は、この問題は単純に「会社が悪い」「上司が見る目がない」と切り捨ててしまうだけでは、本質にたどり着けません。なぜなら、人事評価の違和感には、構造的な理由があるからです。

経営の世界には、「ビジネスで成功したければ、正しい席に正しい人を座らせろ」という有名な考え方があります。これは、人事評価の違和感を解き明かすための重要なヒントになります。

本記事では、以下の3つの視点から、評価のズレを論理的に整理していきます。

  1. 「正しい人」であるかどうかの判定方法
  2. 「正しい席」に座っているかどうかの判定方法
  3. 「間違った席に座る間違った人」だった場合のリカバリー方法

この記事を通して、自分が本当に評価されるべき立場にいるのか、それとも環境や役割とのミスマッチが起きているのかを、冷静に見極められるようになることを目指します。これは単なる精神論ではなく、人的資本、つまり「働いて稼ぐ力」を強化するための実践的な考え方です。

企業が求める「正しい人」とは何か

まず重要なのは、「正しい人」とは何か、という点です。
ここで言う「正しい人」とは、人として正しい・間違っているという道徳的な話ではありません。あくまで「その会社にとって正しい人」であるかどうか、という意味です。

多くの企業は、表向きには「企業理念」や「行動指針」「バリュー(価値観)」を掲げています。例えば、メルカリであれば、

・Go Bold(大胆にやろう)
・All for One(全ては成功のために)
・Be a Pro(プロフェッショナルであれ)

といったコアバリューを掲げています。企業にとっての「正しい人」とは、こうした価値観を日々の行動で体現できる人のことです。

逆に言えば、どれだけ能力が高くても、企業文化と根本的に合わない人は、その会社にとっては「正しくない人」になってしまいます

「真実のコアバリュー」を見抜く方法

「真実のコアバリュー」を見抜く方法

とはいえ、多くの会社では、コアバリューが明確に定義されていなかったり、形骸化していたりします。その場合でも、実は「真実のコアバリュー」を見抜く方法があります。

ステップ1:スター社員を1人思い浮かべる

まず、あなたの職場で「この人は評価が高い」「この人は別格だ」と思われているスター社員を1人思い浮かべてください。

ステップ2:その人の特徴を書き出す

次に、その人の特徴をできるだけ多く書き出します。
例としては、以下のようなものです。

・体力がある
・ポジティブ
・調整力が高い
・学歴や資格がある
・上司との関係構築がうまい
・長時間労働をいとわない
・企画力が高い

重要なのは、きれいな言葉にする必要はなく、直感的に「評価されている理由」を書き出すことです。

ステップ3:特に重要な5つに絞る

その中から、「特に重要そうな5つ」を選びます。
この5つこそが、あなたの職場における「真実のコアバリュー」である可能性が高いものです。

ステップ4:他の社員でテストする

次に、別の管理職や、評価が低い問題社員を思い浮かべ、同じ5項目で評価してみてください。
スター社員がオールプラス、管理職がプラスとプラマイ、問題社員がマイナス寄りになるのであれば、その5項目はかなり正確なコアバリューだと言えます。

「正しい席」に座っているかを判断するGWC

次に、「正しい席」に座っているかどうかを判定します。
ここで使うのが、GWCというフレームワークです。

  • G:Get it(業務を理解しているか)
  • W:Want it(やる気があるか)
  • C:Capacity to do it(遂行能力があるか)

この3つすべてに、迷いなく「Yes」と言えるかどうかが重要です。
「たぶんYes」「まあまあYes」という曖昧な状態は、実質的にはNoに近いと考えるべきです。

1つでもNoがあれば、その人は「間違った席」に座っている可能性が高くなりますどれだけ会社の文化に合っていても、役割と能力や意欲が噛み合っていなければ、評価は上がりません

ピープルアナライザーで全体像を見る

コアバリュー評価(正しい人かどうか)と、GWC(正しい席かどうか)を組み合わせたものを「ピープルアナライザー」と呼びます。

この考え方を使うことで、以下のような現象が説明できます。

  • エース社員が異動後に活躍できなくなる
  • 外部から来た管理職に不満が出る
  • 優秀な経歴の転職者が結果を出せない

これらの多くは、正しい人だが間違った席」もしくは「正しい席だが間違った人」というミスマッチによって起こります。

「間違った席に座る間違った人」のリカバリー方法

「間違った席に座る間違った人」のリカバリー方法

もし分析の結果、自分が「間違った席に座る間違った人」だと感じた場合、選択肢は大きく分けて2つです。

  1. 自分を変える
  2. 環境を変える(異動・転職)

正しくなりたいかを考える

まず、その会社のコアバリューを満たす人になりたいか、その席の役割を担える人になりたいかを、自分に問いかけてください。
なりたいと思えない場合、その環境は長期的に見てあなたに合っていない可能性が高いです

改善に期限を設ける

改善には必ず期限を設けましょう。
「いつか頑張る」ではなく、「3か月でここまで改善する」と具体的に決めることが重要です。

異動・転職時にも活用する

異動願いや転職活動の際にも、コアバリューとGWCの視点は非常に有効です。
評価されている人の特徴や、求められるスキルを積極的に質問することで、ミスマッチのリスクを大きく下げることができます

まとめ

本記事では、「正しい人」「正しい席」「リカバリー方法」という3つの視点から、会社の評価に対する違和感を構造的に整理しました。

評価に納得できないとき、感情的に会社を批判する前に、「自分はこの会社にとって正しい人か」「自分はこの席にとって正しい人か」という視点で分析してみてください。
それだけで、これまで見えなかった問題の正体が、はっきりと見えてくるはずです。 評価とは運ではなく、構造です。
構造を理解すれば、キャリアはより戦略的に築くことができるようになります。