暴落しても大丈夫!「鬼のホールド力」を身につけよう

――インデックス投資で一番大切なこと――
「インデックスファンドは長期保有が大事」と、何度も耳にしてきた人は多いでしょう。
それでも、いざ株価が大きく下がる場面を想像すると、不安になるのが人情です。
リーマン君
「いくら“インデックス投資はひたすら長期保有”って言われてもさ……
やっぱり暴落は怖いんだよ。うまく暴落をかわす方法って、ないの?」
私
「残念だけど、確実に避けられる方法はない。しかも、暴落は必ず起きる。」
これはとても重要なポイントです。
私は投資の話を始めた当初から、一貫してこう伝え続けています。
『暴落は必ず起きる』
『暴落を避けようとするな』
リーマン君
「ほなアカンやん……やっぱり株式投資って危険なんや……」
私
「心配せんで大丈夫。暴落を恐るるなかれ。順番に解説していこう。」
■ 暴落は避けられない。でも“長くは続かない”
まず大前提として、次のことは覚えておいてください。
- 暴落を都合よく避ける方法はない
- 株価の暴落は必ず起きる
- 暴落がきっかけで弱気相場に入ることもある
それなのに、なぜ私は「大丈夫」と言えるのでしょうか。
理由はとてもシンプルです。
弱気相場は、長く続かないことが多いからです。
● 弱気相場と強気相場とは?
- 弱気相場
投資家が「もうアカン……」と弱気になり、株価が下がり続ける状態。
直近の高値から20%以上下落すると、弱気相場入りと言われます。 - 強気相場
投資家が「これは儲かる!」と強気になり、株価が上がり続ける状態。
直近の安値から20%以上上昇すると、強気相場入りとされます。
過去のデータを見てみると、この両者の平均期間の差は歴然です。
- 弱気相場:平均 約1.1年
- 強気相場:平均 約5.4年
どちらが長いかは、一目瞭然でしょう。
株式市場は、トータルで見れば上がっている期間の方が圧倒的に長いのです。
だからこそ、長期で保有し続けていれば、多少の上下を繰り返しながらも、資産は増えていく傾向があります。
■ 「稲妻の輝く瞬間」を逃してはいけない
投資初心者ほど、こんなことを考えがちです。
「暴落の直前に売って、安くなったところで買い戻せばいいじゃん」
理屈だけ聞くと、正しそうに見えますよね。
強気相場のとき
「だいぶ上がったから、いったん利益確定して、下がったらまた買おうと思います。どう思いますか?」
暴落局面のとき
「これからもっと下がりそうだから、一度売って、底で買い戻します。この作戦どうですか?」
結論から言います。
それは無理です。
相場の天井と底を完璧に当てられるなら、世界一のお金持ちになれます。
これは、人生で「できそうでできないことランキングTOP3」に入るレベルの夢物語です。
● たった“数日”を逃すだけでリターンは激減する
2004年〜2023年の約20年間、S&P500をずっと保有し続けた場合、年平均リターンは**約9.7%**でした。
ところが――
- ベストな 10日 を逃しただけ → 5.5%
- ベストな 20日 を逃した場合 → 2.8%
- ベストな 30日 を逃すと → 0.7%
たった数日の違いで、リターンは壊滅的に下がります。
この「株価が一気に跳ね上がる日」を
「稲妻の輝く瞬間」と呼びます。
多くの場合、この瞬間は暴落後の混乱の中で突然訪れます。
暴落を避けようとして市場から離れていると、この最重要局面を確実に逃してしまうのです。
■ 投資の神様・バフェットの痛烈な言葉

ウォーレン・バフェットは、こんな言葉を残しています。
「ダウ平均は19世紀末に66ドルで始まり、
100年後には1万1,400ドルになった。
それでも損をする人がいる。
それは、市場から出たり入ったりを繰り返したからだ」
投資の神様からの、容赦ない指摘ですね。
■ 投資家のリターンを削る「行動ギャップ」
投資の世界には「行動ギャップ」という言葉があります。
1984年〜2013年の30年間で、
- S&P500指数そのもののリターン:年率 11.11%
- S&P500連動ファンドの平均保有者リターン:年率 3.69%
なぜこんな差が生まれるのか。
理由はひとつ。
高いときに買い、安いときに売ってしまうからです。
人は、相場が好調なときほど強気になり、
少し下がると不安になって売ってしまう。
無意識のうちに、多くの投資家が
「高く買って、安く売る」という最悪の行動を取っています。
■ インデックス投資で本当に大切なこと
だからこそ、インデックス投資でやるべきことは明確です。
- 株価が暴落しても 売らない
- 相場を読もうとしない
- いつでも 淡々と積み立てを続ける
これだけです。
インデックスファンドが持つ本来のリターンを、自分のものにできるかどうかは、
余計な行動をしないかどうかで決まります。
※なお、これはあくまでインデックス投資の話です。
個別株投資では、撤退判断が必要な場面もあるため、混同しないよう注意してください。
リーマン君
「投資家の一番の敵は……自分自身か……」
私
「その通り。インデックス投資成功の秘訣は“長期ガチホ”。
リーマン君の握力が試されるで。」
■ NISAはいつ始めるのが正解?

最後によくある質問です。
Q:NISAは、株価が下がったタイミングで始めた方がいいですか?
今日の話を思い出してください。
いつが高値で、いつが安値かは誰にも分かりません。
もし来月必ず安くなると分かっているなら、待てばいい。
でも、そんな未来予知はできません。
結論はシンプル。
NISAは、いつでも・どんな相場でも、
1日でも早く始めて、淡々と積み立てる。
これが、もっとも再現性の高い戦略です。
■ まとめ
- 暴落は必ず起きる
- 弱気相場は短く、強気相場は長い
- 暴落を避けようとすると、稲妻の輝く瞬間を逃す
- 投資家のリターンを削っているのは「余計な行動」
- インデックス投資の正解は、長期・分散・ガチホ
株価が下がって不安になったときは、今日の話を思い出してください。
あなたがやるべきことは、何もしないこと。
鬼のホールド力を身につけて、
時間を味方につけていきましょう。