「突然の訪問」や「営業電話」はすべて断っていい

――大切なお金と暮らしを守るための“守る力”の話――
ある日、「給湯器の点検です」という電話が突然かかってきた、というコメントをいただきました。
こうした電話や訪問に対して、「本当に断っていいのだろうか」「失礼にあたらないだろうか」と不安になる方も多いかもしれません。
結論からお伝えします。
突然かかってくる電話、突然訪ねてくる訪問販売・訪問営業は、すべて断って問題ありません。
なぜなら、そこに「良い話」は一つも存在しないからです。
「あなたのために」は、ほとんどの場合ウソ
赤の他人が、何の関係もないあなたに向かって
「あなたのために大事な情報を持ってきました」
「今だけの特別なご案内です」
と言ってくることがあります。
しかし冷静に考えてみてください。
本当にあなたのためになる情報であれば、なぜ突然、向こうからやって来るのでしょうか。
残念ながら、そうした情報の多くは
相手が儲けるための話
でしかありません。
相手の目的はただ一つ。
あなたを「カモ」にすることです。
だからこそ、突然の訪問や営業電話は、すべて断っていいのです。
迷う必要はありません。
固定電話は「守る力」を下げてしまう

最近では、「固定電話はもうなくした方がいい」という話もよくしています。
これは極端な意見ではありません。
というのも、自宅の固定電話にかかってくる電話のほとんどが、ろくなものではないからです。
昔は、家族や親戚、近所の方との連絡手段として固定電話が重要な役割を果たしていました。
しかし今は違います。
ほとんどの連絡は、スマートフォンやLINEで事足ります。
それにもかかわらず、固定電話にかかってくるのは
・点検を装った営業
・不用品回収
・買取業者
・詐欺まがいの勧誘
といったものが大半です。
固定電話を置いておくだけで、トラブルに巻き込まれるリスクが上がってしまう。
それなら、最初から「入口」を塞いでしまう方が賢明です。
これも立派な「守る力」の一つです。
「テレビの電波検査」も不要です
「テレビの電波検査の営業が何度もしつこく来るのですが、必要でしょうか?」
という質問もよくいただきます。
答えはシンプルです。
全部いりません。
訪問販売、訪問営業、営業電話。
これらはすべて断って構いません。
必要なものは、自分から調べて、自分から選び、自分から申し込みます。
向こうから押しかけてくるサービスに、必要なものはありません。
「草履一つでも引き取ります」の正体
特に注意してほしいのが、
「不用品、草履一つでも引き取ります」
という電話です。
一見、親切そうに聞こえますが、冷静に考えてみてください。
草履一つを引き取りに来て、交通費や人件費をかけて、利益が出るでしょうか。
出るはずがありません。
では、彼らの本当の狙いは何なのか。
それは――
貴金属です。
実際にあった怖い話
実際に、身近でこんなことがありました。
「着物を終活で整理しようと思っていたら、電話がかかってきて、着物一つからでも引き取ると言われた。
でも一人だと不安だから、一緒に来てほしい」
私は即座に「絶対にダメ」と言いました。
しかし相手は、
「もう来ちゃってるから……」
と。
仕方なく付き添うことになりました。
業者は最初、とても愛想がよく、
「これは素晴らしい着物ですね」
「他にもありませんか?」
と優しい口調でした。
しかし、案の定、途中でこう言ってきました。
「宝石とか貴金属、できれば金(ゴールド)などはありませんか?」
「ありません。電話で話した通り、着物だけです」
そう伝えると、態度は一変。
「じゃあ、こんなの引き取れへん」
「処分費用として1万円払ってください」
「ここまで来てるんやから、こっちも困るんや」
完全に脅しです。
最終的には、何も取らずに不貞腐れて帰りましたが、
「なんでも買い取ります」はウソが多い
ということが、よく分かる出来事でした。
なぜ貴金属が狙われるのか
理由は単純です。
金や貴金属の価格は高騰しています。
一つでも安く仕入れられれば、訪問にかかったコストは十分回収できます。
だから、草履や着物は「入口」に過ぎません。
特に高齢の方は、
「何かないか?」
と聞かれると、親切心から出してしまったり、断れずに渡してしまうことがあります。
これは非常に危険です。
「警察を呼べばいい」は現実的ではない

「そんな時は警察を呼べばいいのでは?」
という意見もあります。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
高齢の方や女性が、業者と1対1。
相手は場数を踏んだプロです。
言葉巧みに、時には脅すこともあります。
警察は、呼んですぐ1分で来てくれるわけではありません。
来るまでの間、目の前で
「そんなことしない方がいいですよ」
「どうなるか分かってますか」
と圧をかけられる恐怖。
その場に行かないこと。
それが一番の防御です。
君子危うきに近寄らず。
自宅に他人を招き入れない
出張買取も同じです。
基本は、自宅に他人を招き入れない。
また、
「金属類の不用品を家の前に出してください」
というチラシも、使わなくて正解です。
チラシ、訪問販売、営業電話。
そこから良い話が始まることは、ほとんどありません。
自分のお金を守れるのは、自分だけ
嫌な思いをしない。
怖い場面に近づかない。
これが、資産を守る一番の方法です。
自分のお金、自分の暮らしを守れるのは、
自分以外にいません。
最後の砦は、あなた自身です。
大切な資産を、しっかり守っていきましょう。