ナゼ株主や社長が一番儲かるのか?

ナゼ株主や社長が一番儲かるのか?「最大の理由」を解説

― お金持ちを目指すなら簿記3級とFP3級を学ぼう ―

資本主義経済社会において、最も大きな利益を手にする可能性が高いのは誰でしょうか。
多くの人は「社長」と答えるかもしれません。しかし、より本質的な答えは「株主」です。そして社長が株主を兼ねる“オーナー社長”であれば、その立場はさらに強力になります。

では、なぜ株主や社長が最も儲かるのでしょうか。
その最大の理由は、「報酬を受け取るのが一番最後だから」です。

一見すると意外に思えるかもしれません。一般的には「先に自分の取り分を確保すること」が堅実だと考えられがちです。しかし資本主義のルールでは、最後に報酬を受け取る立場こそが、最も大きな果実を得られる可能性を持っています。その代わり、リスクも最も負う立場なのです。

本記事では、この仕組みを損益計算書の流れに沿って丁寧に解説し、さらに実生活でどのように活かせるのかを具体的に考えていきます。あわせて、なぜ簿記3級やFP3級の学習が資産形成に直結するのかもご説明します。

損益計算書から見る「最後に残る人」の強さ

損益計算書から見る「最後に残る人」の強さ

架空の自動車メーカーを例に考えてみましょう。

創業社長である私は、銀行から500万円を借り入れます。その資金を元手に材料を仕入れ、土地を借り、職人を雇い、自動車を製造します。材料費と人件費は合計300万円。完成した車を1,000万円で販売できたとします。

ここで登場するのが「損益計算書」です。

  • 売上高:1,000万円
  • 売上原価:300万円
  • 売上総利益:700万円

しかし、これで終わりではありません。

事業には基本的な経費がかかります。地代家賃100万円、広告費50万円とすると、これらは「販売費及び一般管理費(販管費)」に分類されます。

  • 営業利益:550万円

さらに、銀行への支払利息25万円を差し引くと、

  • 経常利益:525万円

ここで予期せぬクレーム対応費用として75万円の特別損失が発生したとします。

  • 税引前当期純利益:450万円

そして法人税等を約30%(135万円)支払うと、

  • 税引後当期純利益:315万円

最終的に会社に残るのは315万円です。

この315万円こそが、株主に帰属する利益です。つまり、すべての支払いが終わった“最後”に残った金額が、株主やオーナーの取り分となります。

もし売上が伸びず赤字になれば、株主の取り分はゼロどころか、出資金を失う可能性もあります。
しかし事業が大成功すれば、利益は青天井です。

これが「最後に受け取る人が最も儲かる」理由です。

なぜ会社員は大儲けしにくいのか

なぜ会社員は大儲けしにくいのか

会社員は、基本的に最初に報酬が確定しています。
毎月の給与は、会社の利益に関係なく支払われます(倒産を除く)。

これは極めて大きなメリットです。安定性があります。
しかし同時に、利益が爆発的に伸びても給与が何倍にも跳ね上がることは通常ありません。

一方、株主やオーナーは最後に報酬を受け取る代わりに、利益拡大の恩恵を最大限受け取ることができます。
リスクとリターンは表裏一体なのです。

この仕組みを知ると何が変わるのか?【3つの具体例】

① 仕事の選び方が変わる

Aタイプ:
「毎月〇〇円ほしい。先に保証がほしい」
→ 安定重視の会社員マインド

Bタイプ:
「成果が出た後に報酬を判断してほしい」
→ 事業家マインド

Aは安定、Bは上振れを狙う立場です。
副業やフリーランスを選ぶ際も、自分がどちらの立場を選ぶのか明確になります。

② 転職や報酬交渉の考え方が変わ

スタートアップ企業では、給与を抑える代わりにストックオプション(株式報酬)を得る選択肢があります。
これは「従業員」から「株主側」へ一歩踏み出す行為です。

安定報酬を取るか、後の大きなリターンを狙うか。
仕組みを理解していれば、戦略的に選択できます。

③ 無配当成長株の意味が理解できる

たとえば、
Apple
Microsoft
Amazon
Alphabet

これらの成長企業は、利益を配当で分配するよりも、再投資に回すことで企業価値を拡大してきました。

無配当、あるいは低配当であることは、「利益を事業に回し、将来の巨大な果実を狙う」という姿勢の表れです。
株主は短期の配当よりも、長期的な企業価値の上昇という“最後の特別報酬”を期待しているのです。

なぜ簿記3級とFP3級が必要なのか

なぜ簿記3級とFP3級が必要なのか

ここまで読んでいただくと、損益計算書の流れを理解することがいかに重要かお分かりいただけたはずです。

簿記3級を学べば、

  • 損益計算書や貸借対照表が読める
  • 企業の本当の利益構造が理解できる
  • 投資判断の精度が上がる

FP3級を学べば、

  • 税金や社会保険の仕組みがわかる
  • 公的保障を理解し、無駄な保険を避けられる
  • 住宅取得や資産運用で失敗しにくくなる

いわば、簿記とFPは「お金のひらがな・カタカナ」です。
これを知らずに資本主義社会で戦うのは、ルールを知らずに試合に出るようなものです。

まとめ

● 株主や社長が最も儲かる最大の理由は「報酬を受け取るのが最後だから」
● 最後に受け取る立場はリスクも大きいが、成功時の報酬も最大になる
● 仕事選択・転職・投資判断が戦略的に変わる
● 簿記3級・FP3級は資本主義を理解する基礎科目

お金を失わないように安全ばかりを選ぶことは、一見賢明に見えます。しかし、リスクを一切取らなければ大きなリターンも得られません。

もちろん、無謀な挑戦を勧めているわけではありません。
大切なのは「理解した上で、自分の許容範囲内でリスクを取る」ことです。

資本主義はルールを知る人に有利なゲームです。
その第一歩として、ぜひ簿記3級とFP3級の学習から始めてみてください。

知識は、最大の防御であり、最大の武器です。
お金の不安を知識で解消し、自由で豊かな未来を築いていきましょう。