老後対策が失敗するたった1つの理由

老後対策が失敗するたった1つの理由

老後資金は本当に計算できる?

「老後資金は2000万円必要」
そんな言葉を耳にして、不安を覚えたことはありませんか。

将来の年金は本当にもらえるのだろうか。
老後は生活できるのだろうか。
今のうちから、いくら貯めれば安心なのだろうか。

20代から40代の働く世代の多くが、こうした疑問や不安を抱えています。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

実は、老後資金は正確には計算できません。

そして、この事実を知ることこそが、将来への不安から解放される第一歩なのです。このことを理解していないから、右往左往してしまいます。いらない金融商品に手を出すなど、無駄な行動に走らせます。知らないことがすべての失敗のはじまりといえます。

老後資金の計算が難しい理由

老後資金の計算が難しい理由

一般的な老後資金の考え方は、とてもシンプルです。

老後資金 = 年間生活費 × 老後の年数

一見すると合理的な式に見えます。
しかし、この式には大きな問題があります。

それは、

  • 年間生活費がわからない
  • 老後の年数がわからない

という点です。

例えば、老後の生活費についての調査では、

  • 最低限の生活:月約22万円
  • ゆとりある生活:月約36万円

という数字が示されています。

しかし、この数字が自分自身の未来の生活費と一致するとは限りません。

なぜなら、生活費は次のような要因によって大きく変わるからです。

  • 物価の変動
  • 健康状態
  • 生活スタイル
  • 住む場所や環境

たとえば通信費を見てみましょう。
1989年ごろは月6,000円程度だった通信費は、30年ほどで2倍以上に増えています。

30年前に、スマートフォンや動画配信サービスが生活の一部になることを予測できた人は、ほとんどいなかったでしょう。

つまり、未来の生活費は正確に予測することができないのです。

「平均」は実は存在しない

老後資金の議論では、よく「平均」という言葉が使われます。
しかし、この平均という数字にも注意が必要です。

たとえば、この世界に身長160cmの人と180cmの人しかいないとします。
平均を取ると170cmになります。

しかし、実際には170cmの人は存在しません。

家計支出も同じです。
人それぞれ生活は違い、支出もばらばらです。

平均に合わせて未来を設計しようとしても、それは自分の人生とは必ずしも一致しないのです。

老後の年数も予測できない

老後の年数も予測できない

さらに難しいのが「老後の年数」です。

老後の年数を考えるためには、

  • 何歳まで働くか
  • 何歳まで生きるか

を考えなければなりません。

しかし、これも簡単ではありません。

日本ではここ15年ほどで、定年年齢の考え方が大きく変わりました。
55歳だった定年が、60歳、65歳、そして70歳へと伸びています。

仮に年収400万円の人が、
5年長く働けば 2000万円 の収入が増えることになります。

つまり、

いつまで働くかによって、必要な老後資金は大きく変わるのです。

そして寿命についても同様です。

現在の平均寿命は、

  • 男性:約81歳
  • 女性:約87歳

とされていますが、医療の進歩によって寿命は伸び続けています。

未来の寿命を正確に当てることは、誰にもできません。

老後の不安は誰にでもある

老後の不安は誰にでもある

老後の問題は、確かに大きなテーマです。
しかし、不安は老後だけにあるわけではありません。

現役世代にも、さまざまな不安があります。

  • 子どもの教育費
  • 仕事の将来
  • 病気や事故
  • 親の介護
  • 災害や住まいの問題

人生には、予測できない出来事がたくさんあります。

だからこそ、老後だけを特別に恐れる必要はないのです。

不安を減らす「お金の5つの力」

不安を減らす「お金の5つの力」

では、将来のために何をすればよいのでしょうか。

大切なのは、未来の数字に振り回されることではなく、
今日をよくする行動を積み重ねることです。

そのために意識したいのが、「お金の5つの力」です。

稼ぐ力
どんな状況でも収入を得られる力。

貯める力
固定費を見直し、無理なく支出を減らす力。

増やす力
投資などでお金を働かせる力。

守る力
詐欺やトラブルから資産を守る力。

使う力
人生の満足度を高めるためにお金を使う力。

この5つを少しずつ育てていくことが、結果として将来の安心につながります。

今日をよくする行動が未来を変える

では、将来の安心につながる行動とは何でしょうか。具体的に、今回は3つお伝えします。ほかにもあるかもしれません。

  • 家計の見直し(格安SIMや保険の見直し)
  • スキルを学び、稼ぐ力を高める
  • 積立投資などで資産を育てる

目安として、もし年間50万円ほど資産を増やすことができれば、
それは多くの家庭の中でも十分に前向きな成果です。

焦る必要はありません。
大切なのは、少しずつ前に進むことです。

不安に振り回されない 今日を生きる

不安に振り回されない 今日を生きる

老後のすべてを計算しようとすると、不安ばかりが大きくなります。
しかし、未来は本来、完全には予測できないものです。

だからこそ、

今日をよりよくする行動を積み重ねること。

それが、もっとも現実的で力強い老後対策になります。

知識を学び、行動を続けていけば、
たとえ環境が変わっても自分の力で立ち続けることができます。

未来は、今日の積み重ねの先にあります。

不安に押しつぶされる必要はありません。
小さな一歩を踏み出すだけで、人生は少しずつ豊かになっていきます。

今日という一日を大切に。
その積み重ねが、きっとあなたの未来を支えてくれるはずです。