大切なお金を守るための「危険な営業トーク」撃退思考法

大切なお金を守るための「危険な営業トーク」撃退思考法

【保険・不動産・投資信託】大切なお金を守るための「危険な営業トーク」撃退思考法【9選】

「リーマン先輩、聞いてください!」

ある日の職場。投資の話題で盛り上がる新人社員と先輩のもとに、にこやかな笑顔で部長がやってきました。

新人くんは、インデックス投資の積立額がついに100万円を突破したとのこと。コツコツ続けた成果に、夜中に一人でガッツポーズしたという話からも、その喜びが伝わってきます。

しかし、そんな穏やかな空気を切り裂くように、部長がこう言いました。

「君たち、まだそんなちまちました積立投資をしているのかい?」

どうやら部長は、飲み屋で知り合った“投資に詳しい人”から、不動産投資を勧められた様子。「現物資産で安心」「銀行融資が有利」「生命保険代わりになる」──一見もっともらしい言葉が並びます。

しかし、これこそが多くの人が引っかかってしまう典型的な危険な営業トークなのです。

本記事では、私たちの大切なお金を守るために、
保険、②不動産投資、③投資信託
この3つの分野で特に注意すべき営業トークを、それぞれ3つずつ、合計9個紹介します。

これらを知っておくだけで、資産防衛力は格段に高まります。

保険編:要注意の営業トーク3選

保険編:要注意の営業トーク3選

第3位:「先取り貯金という言葉をご存じですか?」

一見、堅実そうに聞こえるこの言葉。ですが、その先に出てくるのが貯蓄型保険、特に外貨建て保険であれば要注意です。

先取り貯金とは、本来「収入から先に貯金を確保し、残りで生活する」シンプルで有効な考え方。しかし、保険を通す必要はありません。

貯金は元本割れせず、いつでも自由に引き出せます。一方、貯蓄型保険は途中解約で大きく元本割れすることも珍しくありません。その理由は、最初に高額な手数料が差し引かれているからです。

「保険で貯蓄しましょう」と言われたら、
こんなに手数料の高い貯金、見たことがない”
と一度立ち止まって考えましょう。

第2位:「銀行の預金より増やしたくないですか?」

低金利時代、誰もが一度は聞いたことのあるフレーズです。

確かに、銀行預金だけではお金は増えません。しかし、その代替案が「貯蓄型保険」しかないかのように話を進めるのは問題です。

この手の保険は、
薄い保障+高額な手数料の投資商品
がセットになっていることがほとんど。

保険は掛け捨て、投資は低コストのインデックスファンド。このように分けた方が、トータルのコストもリスクも抑えられます。

第1位:「保険には節税メリットがあります」

節税という言葉は、日本人にとって非常に強力です。しかし、節税目的で保険に入るのは本末転倒。

数千円、数万円の節税のために、不要な保険に加入し、結果としてそれ以上の手数料を支払ってしまうケースも少なくありません。

必要な保険は、節税がなくても必要なものです。
節税が主役になった瞬間、その商品は疑ってかかりましょう。

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第3位:「不動産投資は節税になります」

赤字を出せば税金が安くなる。確かに仕組みとしては正しいですが、そもそも投資は利益を出すためのものです。

赤字前提の投資で「節税できます」と言われたら、それは
「100万円あげたら、税金が20万円安くなりますよ」
と言われているのと同じ。

儲かるビジネスほど税金は増える。それが健全な姿です。

第2位:「生命保険代わりになります」

不動産ローンには団体信用生命保険が付くことが多く、確かに万が一の際はローンが完済されます。

しかし、保険が欲しいなら保険に入ればいいのです。

安価な掛け捨て保険で十分な保障は確保できます。不動産の魅力が「保険代わり」しかないなら、その物件自体に問題がある可能性が高いでしょう。

第1位:「不労所得で老後の年金対策になります」

不動産収入は不労所得ではありません。

管理、修繕、入居者対応、トラブル対応…。不動産は立派な事業です。また、建物は必ず老朽化します。30年後、40年後も同じ家賃が入る保証はありません。

「楽して年金代わり」という話が出たら、最も警戒すべきサインです。

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第3位:「現在の低金利をどう思いますか?」

この言葉を発する銀行員が困っているのは、実は銀行自身です。

国債利回りが下がり、預かったお金の運用先がなくなった結果、手数料ビジネスに力を入れざるを得なくなっています。

「低金利が心配なら、自分で低コストのファンドを買います」
これが冷静な判断です。

第2位:「毎月お金が受け取れる商品に興味はありませんか?」

毎月分配型投資信託の多くは、
・購入時に手数料
・保有中も手数料
・分配金の正体は元本
という仕組み。

毎月お金がもらえるのは、投資家ではなく販売側です。

第1位:「損切りして、こちらに乗り換えませんか?」

乗り換え提案の本音は、
「もう一度、手数料を払ってください」
ということ。

長期投資なら、自分で判断すべきです。他人に委ねた時点で、投資家としては大きなマイナスです。

まとめ:危険な営業トークの共通点とは

それは、本質に触れないこと。

・保険の本質は「低確率・高損失への備え」
・不動産の本質は「空間を提供するサービス業」
・投資の本質は「適切なリスクを取ること」

節税、先取り貯金、不労所得、毎月のお小遣い。
こうした言葉ばかりが先行する話には、必ず裏があります。

美味しい話ほど、立ち止まって考える。
本質を見抜く力を磨けば、危険な営業トークは必ず撃退できます。

あなたの大切なお金を守れるのは、最終的にあなた自身なのです。